2017.07.04
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やる気UPするには?

子どものふり返りを紹介します。こんなあたたかな空間でやる気がUPするんだなと学ばされました。

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

私の学級の子どもたちは、
毎日宿題で学校でのことをふり返ります。
学習のことでも構わないし、生活のことでも構いません。
自分の心にふと止まったことを書き表していきます。

今回も、ある子のふり返りを紹介したいと思います。

「私は今日、「やる気が上がる方法」について考えてみました。
 まず、それについて紹介します。

 やる気UPその1 大の仲良しの人とライバルになる。
 やる気UPその2 大好きなものと遊べたり、じっくり過ごす時間を作る。
 やる気UPその3 だれかといっしょに同じことを学ぶ。
 など。

 これらは私の今までの経験などから考えました。
 また、私は学ぶ環境も大切だと思います。

 ・クーラーなどが効いていて、とても静かでスラスラ問題がとける所。
 ・静かじゃなくて、分からないところも聞き合ったり、
  ちょこちょこ別のこともしゃべったりできる、かたまった感じのない、
  おだやかな自然の風がふきぬけるところ。

 他にも色々あると思います。
 だからやる気UPのためには、こういったことも気をつけて、
 5-2の明るい豊かな笑顔を私は作っていきたいなと、ちょぴっと思いました。
 でもこんな風なちょこっとした思いが、来年の大きなことにつながると思うと、
 とてもワクワクしてきました。」

あったかい気がしませんか?
私は読んでいてほっこりしました。
こんなクラスを子どもたちと一緒につくっていきたいです。

学び合えるかどうかは雰囲気によります。
私たち大人でもそうですよね。
ゆるやかな雰囲気の中で心地よく互いに関わっていければいいなぁと。

教師である僕だけがそんなことを考えるのではなく、
子どもたちが考えるのが1番。
そんなクラスづくりを一緒に進めていきたいです。

「ふり返り」っていいなといつも思います。
子どもたち自身が、次の自分をつくっていく感じがします。
毎日子どもたちのふり返りを読んでいると学ぶことばかりです。

この子のふり返りの「ちょぴっと思いました」が素敵ですね。
より自然な感じがします。
こうした自然な思いを受け止められるように、
これからも学級での毎日を楽しんでいきたいです。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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