子どもたちの成長って何だろう。
子どもたちの成長のために教師としてできることって何だろう。
いつもいつも悩みます。
「これだ!」っていう答えなんて出てきません。
そもそも子どもたち自身に自分たちで成長する力が十分あります。
おせっかいな自分がジャマをしてしまうことも度々。
ん〜教師としてできるってことって何でしょうか。
今、学級の子どもたちは、毎日家に帰って自分をふり返っています。
学習のことでも生活のことでも構いません。
学校での1日の自分を見つめ直します。
そんな学級の子のふり返りを紹介します。
「今日は、係の活動で企画書を考えられた。
ぼくは4年生の時、グループ活動の時間に取り組めていなかったけど、
5年生になって取り組めるようになってきた。
それができるようになったのは、周りの人を尊敬できたからだと思う。
ぼくは、最近周りの人を尊敬してきたんだと思う。
例えば、プリントとかを配ったり、周りの人がしゃべってたりすると注意している人を尊敬しているんだと思う。
それは多分自分の中でこうしたいな、ああしたいなっていうイメージをしているのが尊敬している人にドンピシャだ。
だから自分もその人を真似て実行したんだと思う。
ぼくは、最近勉強がたのしくなってきたから、勉強ががんばれるんだと思う。」
以上です。
周りの人を見る目が変わるだけで、
人ってグングン成長するんだなぁと思いました。
私自身、このふり返りから学ばせられることばかりです。
大人からの「ああしなさい」「こうしなさい」ではなく、
子どもたち自身が自分の中にこうした目を持つこと。
それを活かそうとすること。
また、こうして自分の成長も実感していくこと。
これに尽きるんじゃないかなぁと。
子どもたちが安心して学び合える雰囲気をつくり、
自分を見つめ直す場をつくっていく中で、
子どもたちが成長していく力を支えていきたいと思います。
焦りすぎず、急ぎすぎず、じっくりと根を育てていくことで、
子どもたちの自己成長加速度を高めていきたいです。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。
同じテーマの執筆者
-
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
-
明光学園中・高等学校 進路指導部長
-
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
-
株式会社内田洋行
-
大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長
-
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
小平市立小平第五中学校 主幹教諭
-
西宮市教育委員会 勤務
-
明石市立高丘西小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
愛知県公立中学校勤務
-
大阪大谷大学 教育学部 教授
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
明石市立鳥羽小学校 教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
この記事に関連するおススメ記事

「教育エッセイ」の最新記事
