黒板の周囲には,何も貼ってはいけません?(5)
特殊教育から特別支援教育と代わり,10年......。
時代は,進んでいます。科学的知見も日進月歩。
最新情報をチェックしたいものです。
いらすとやさんから,画像をお借りしました。
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和
指標ともいうべき事柄

特殊教育から特別支援教育へと変わった当初,つまり,平成19年頃ですね。学校として,特別支援教育が進んでいるか否かの指標に,次のようなものがありました。
・廊下を走るな,走りませんという掲示物がある
・トイレのスリッパや掃除道具入れなどで置き方が示されていない(構造化されていない)
時代が進み,これらは,少し変わってきています。
構造化については,やり過ぎない程度に必要ですね。
禁止事項のみは,分かりにくい
廊下の掲示は,かなりの学校で進み,
という掲示になってきています。それは,どうしてなのか?
という思考をしてしまう子どもたちのために,「Aではなく,Bをするんだよ」と,望ましい行
動を明示するために,「走りません」から「歩く」になってきています。(本校の松尾小の約束も,禁止事項から)
黒板周囲の掲示物については,集団生活をする上で,
望ましい子ども像,クラス像を示しておくことで,
忘れたときにそれに戻れるという良さが重視されてきました。
曖昧な言葉やNGな行動にとらえられてしまいそうな場合は,
だめですが,
「友だちや仲間にやさしくする」
など,わかりやすい言葉で明示することが,大切です。
もちろん,日が当たるとぴかぴか光ったり,
風が吹くと,ひらひら揺れるようなものは,NGです。

関田 聖和(せきだ きよかず)
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。
同じテーマの執筆者
-
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
-
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
-
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
-
兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
-
岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任
-
福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長
-
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
佛教大学大学院博士後期課程1年
-
小平市立小平第五中学校 主幹教諭
-
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭
-
明石市立錦が丘小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
北海道公立小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
愛知県公立中学校勤務
-
大阪大谷大学 教育学部 教授
-
東京都品川区立学校
-
岡山県赤磐市立桜が丘小学校 指導教諭
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
明石市立鳥羽小学校 教諭
-
仙台市公立小学校 教諭
-
東京都内公立中学校 教諭
-
目黒区立不動小学校 主幹教諭
-
東京都公立小学校 主任教諭
-
尼崎市立小園小学校 教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
この記事に関連するおススメ記事

「教育エッセイ」の最新記事
