2017.05.13
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「児童の課題面を把握して次へ」(公開授業に向けて②)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

研究発表会授業のイメージの明確化

 今年度、1月16日に勤務校で「国語力向上」をテーマに研究発表を行うことになりました。そこで私がNIEを取り入れた国語科の授業を公開します。その授業に向けて、4月から準備を始めました。今年度の「つれづれ日誌」では、その公開授業までの取り組みをレポートしてみたいと考えています。

 前回の「つれづれ日誌」で、研究発表会で行う公開授業に向けた計画立案について取り上げました。授業を成功させるために、これからどのような取り組みをしていけばよいかが明確になり、一歩ずつ授業に向けてスタートすることができました。また、発表会当日の授業について、どんな授業にしたいかということも明確になりました。当日は、児童が新聞記事を活用して、自分が考えたことを友達に生き生きと発表し合う授業ができればと考えています。そのために、今から指導案を作り始め、早いうちに授業の全体像を明確にしていきます。

児童の課題面の把握

 4月が終わり、現在担当する学級の子どもたちの様子がつかめてきました。クラスには、大変素直な子どもたちが多く、どんな活動にも一生懸命に取り組みます。また、自分の考えたことを一生懸命に発表しようとする子も多く、授業が大変盛り上がっています。

 しかしながら、同時に課題面とその改題を克服するために行うべきことも把握できてきました。クラスの指導をする際に気が付いたことを書いているメモを読み返すと以下のようなものがありました。

例えば、

・授業中に集中できない児童がいるので、授業規律を明確にして、徹底すること

・特別支援的な方策を導入し、児童の視覚に訴える指導を心がけること(タイムタイマーなども導入したい)

・座席の配置の工夫をすること(リーダー的な児童と特別に支援が必要な児童両方が活躍できるようにする。)

・グループ発表に慣れていないので、ペアでの発表を繰り返す。

などです。

これらの気づきを、5月の連休中に整理して、連休明けからの指導に生かしていきたいと考えています。

イメージした授業に向けて授業実践をスタート

 そして、4月の終わりから、研究発表会の授業を意識した取り組みをスタートしました。まずは、児童の発表の回数を増やすことです。毎日、必ずどこかの授業で友達と意見を伝え合ったり発表し合ったりする機械を作るようにしました。まだ、取り組みを始めたばかりなのでなかなかうまくいきませんが、少しずつ自分の考えを上手に伝えられるようになってもらいたいと考えています。

 また、当日に授業に取り入れる新聞をつかった活動や、自分の考えをより豊かに書けるようにするために、辞書引き学習も導入していく予定です。

 次回は、新聞を活用した活動の取り組みについて報告いたします。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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