2017.04.27
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あいさつ

あいさつで始まり、あいさつで終わる

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

昨年度、3学期後半から毎日続けていることがあります。

それは・・・

毎朝、校門で子どもたちにあいさつをすることです。

私が元気よく「おはようございます。」とあいさつすると、

笑顔いっぱいで「おはようございます。」と返してくれる子がいます。

でも、返してくれない子もいます。

・私との距離感がつかめない子
・朝から何か悩み事がある子
・あいさつするのが恥ずかしい子

・・など子どもたちによって様々な事情があります。

別にあいさつすることは強制ではないので、

無理にあいさつしてもらおうなんて思いません。

「あいさつしましょう」

と指導することも昔はありましたが、

最近はそんなことはしなくなりました。

ただ、自分があいさつをして気づいたこと、

・相手の思いも伝わってくる
・相手の気分がわかる
・楽しい
・あいさつすることが人との出会いの一歩

・・・などは、自然と伝わるかもしれません。

あいさつすることの良さを感じることができました。

子どもたちの声かけはそこから始まるんだろうなと思います。

「あいさつしましょう」と言うならば、

まずは自分があいさつの大切さを本当の意味で感じること。

そうすると、簡単に「あいさつしましょう」なんて言えなくなります。

あいさつで始まり、あいさつで終わる。

人と人とのつながりを生み出すあいさつを

これからも子どもたちと共に大切にしていきます。

必要性を感じた時、子どもたちは動き出すのだと思います。

まずは、教師が必要性をしっかりと感じる。

そこから第一歩が始まります。



若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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