2017.04.29
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「活動計画立案」(公開授業に向けて①)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

研究発表会の授業公開が決定

 勤務校では市の教育委員会より委嘱を受けて「国語力向上」の研究を進めています。子どもたちが自分の考えをきちんともち、それを友達に筋道を立てて説明できるようにすることや友達同士で話し合い、学びをさらに高めていける力を育成することを目的としています。その取組の効果を示す研究発表会で公開授業を担当することになりました。教科は国語科で、NIE(教育に新聞を)を取り入れます。子どもたちが新聞を材料に、友達と学んだことを発表し合うような授業を行う予定です。

公開授業に向けての計画を立てる

 1月に行われる研究発表会に向けて、最初に行ったことは、1年間取り組むべきことをまとめ、しっかりと計画を立てることです。昨年度、研究授業を担当してくださった先生方の取組では、学習指導案の作成や授業準備がぎりぎりになってしまい、全体での検討もあまり行うことができませんでした。やはり共同研究では、早めにどのような授業を行うのかを明確にして、全員で共有し合う必要があると考えます。また、きちんと計画を立てておくことで、授業に関する意識が高まるので、必要な情報が自然に集まって来ます。研究発表会では、私の他に2人の若い教員が授業を行いますが、その手本となれたらと思っています。

 そこで最初に取りかかったのは、1月16日までを見越したスケジュールづくりです。4月に行うことは・・・

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〇これまでの実践の整理

 ・国語科実践 ・NIE実践 ・辞書引き学習実践 ・その他の実践

〇「単元を貫く国語授業」についての資料確認

〇「言語活動」についての資料確認

〇「特別支援教育」に関する資料確認

☆グループ学習・ペア学習の導入(うまくいかなくても1日1回は実践する。)→協調学習の課題を洗い出す。

◎研究発表研究授業指導案(略案)完成

◎実践第1弾資料完成

・公開授業などの指導計画

・5月公開授業①指導案(略案)完成

・6月6日計画訪問指導案(略案)完成

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以上のように具体的に立案しました。この形で1月までの道筋を明らかにしました。

助言者を得る

 もう一つ、自分が授業づくりを行う際に、理論的・精神的支柱になっていただけるような指導者を得たいと考えました。そこで、指導者をお願いしたのが、元文部科学省の学力調査官でいらっしゃった、樺山敏郎先生(現大妻女子大准教授)です。樺山先生はこれまで、学力調査官として、全国的な国語授業の取組をご覧になっており、著書などを通して具体的な授業づくりを提案されているので、授業について多くのご助言をいただけると思っています。これから授業を作っていく際に迷うことが多くなると思いますので、その際にご指導をいただきたいと思っています。

公開授業に向けてスタートを切る

 計画をしっかりと立てたら、あとは実践あるのみです。早速、新しいクラスで実践をスタートしました。まだ年度当初でもあり、児童の様子をつかみ切れていませんが、まずはスタートさせていくことが大切だと思っています。特に、すべての教科等で、子どもたちが発表し合ったり話し合ったりする活動を取り入れ始めました。1月の授業を見据えてがんばっていきたいと思います。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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