2017.04.11
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学級開き

子どもたちと出会う時、どのようなことを意識すれば良いのか。

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

新年度になりました。
始業式の朝、この記事を書いています。
新しく出会う子どもたちとどんな1日を過ごそうか。
悩んでいるような、悩んでいないような・・。

新任の頃、「黄金の3日間」という言葉を聞きました。
学級開きから3日間で学級が決まると。
「これはやばい」と何をすればいいのか、必死で勉強しました。
その後、「黄金の1ヶ月」「黄金の3ヶ月」という言葉も聞き、
「なんじゃこりゃー」と焦ることも。
まずは挨拶をして、ルールの話をして、ハイタッチして・・
とやることを頭で考えていっぱいいっぱい。
どんな言葉を話すか台本を作った経験もあります。
もちろんこれも大切な経験です。

最近はそこまで気にしなくなりました。
「教師が学級を管理する」
「学級崩壊をさせないようにする」
がメインになってくると、どうしても気になるかもしれません。
ただ、「子どもたちと共に学級をつくる」と考えると、
より人としての出会いの初日を大切にしたいなと考えるようになりました。

「頭で考えるのではなく、心で考える」
これは、エッセイスト松浦弥太郎さんの言葉です。
最近、ずっと私の心の中に残っています。
勉強すればするほど、頭でっかちになってしまう自分。
その自分から今年度は卒業したいなと思います。

一人ひとりの子どもたちとどう出会うか、どう向き合うか。
どう日々を過ごしていくのか。
「黄金の3日間」を意識すぎることなく、
じっくりゆっくりと過ごしていきたいです。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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