行動の理由を聞いた時、
ふり返りを書いている時、
「なんとなく」
という言葉が出てきたら皆さんはどう受け止めますか。
「『なんとなく』をもっと詳しく」
「『なんとなく』はダメです」
なんて言ってませんか。
もちろん、「なんとなく」を深く掘り下げることによって、
メタ認知力を高めて成長へとつなげていくことができます。
でもそれはこちら(教師・大人)の話。
子どもらにとっては本当に「なんとなく」って時もいっぱいあるはず。
全てに理由づけなんてしんどいですよね。
冬休みに子どもたちが書いてきた詩で、
私が深く学ばされたものを紹介します。
「なんとなく」
なんとなく あっち こっち
そんなことではダメだという
大人もいる
たしかに
理由のない意見にすぎない
でも世界はなんとなくでできている
今は理由のある意見でも
昔は何もついていなかった
赤ちゃんだった
その赤ちゃんがなければ
なにも始まらない
なにも終わらない
「なんとなく」は宝物だ
国宝だ
世界遺産だ
理由なんてものはつけたしだ
後からただついてきただけ
なんとなくがなきゃ
なにもない
子どもたちの試行錯誤を大切にしていこうと思っていますが、
やっぱり近道を求めている部分もあるのかなと感じさせられました。
より子どもたちにとっても自然な形で、
「なんとなく」を大切にしていきたいと思います。
子どもたちの素直な言葉には、いつも学ばされます。
若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。
同じテーマの執筆者
-
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
-
明光学園中・高等学校 進路指導部長
-
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
-
株式会社内田洋行
-
大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長
-
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
小平市立小平第五中学校 主幹教諭
-
兵庫県公立小学校 教諭
-
明石市立錦が丘小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
愛知県公立中学校勤務
-
大阪大谷大学 教育学部 教授
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
明石市立鳥羽小学校 教諭
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)