2016.12.28
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「正解」って気になりますか?

「正解」のない時代だからこそ、「正解」を意識しない学級を。

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

僕自身、昔はとても気にしていました。
「正解」を気にし過ぎて動き出せないこともたくさん。
本当ははっきりした「正解」なんてほとんどないはずなのに、
どうしてこんなに気になってしまうんでしょう。

例えば、世の中にはこんな言葉があふれています。

・成功の法則
・絶対に相手を傷つけない言葉
・英語がうまく上達する方法
・気になる子への指導法
・最高の板書
・子どもを動かす言葉

など、本の題名のようなものがたくさん。
もちろん、本を買ってもらうために誇張してるのかもしれません。
講演のタイトルでもそうかもしれませんね。

ただ、やっぱりそれを気にしてしまう人も多いのでは。
「こうすれば絶対にうまくいく」なんてないのに。
それを気にし過ぎると、「正解」以外では動けない自分になってしまいます。

また、結局は一人ひとりの「正解」が違うからこそ、
自分の「正解」を相手に押しつけてしまいます。
僕自身、そんなこともしてしまっていたなと反省してます。

みんなやっぱり不安なんですよね。
だからこそ「正解」を求めたがる。
でも結局は「正解」との差を意識して余計しんどくなってしまう。。

自分自身で終わらせてしまっているならまだいいですが、
子どもに自分の「正解」を押しつけてしまっていては大変です。
子どもたちも「正解」を気にしてしまうように。

そんなのとーっても息苦しいですよね。
もっと「最適解」や「納得解」を大切にしていく中で、
子どもらの中にもそんな文化が生まれていきます。

やっぱりどんどん動いていくしかないですね。
トライ&エラーの中で、どんどん自分が更新されていくはずです。
その楽しさを味わえるような場を学級の中につくれればいいなと思います。
まずは、教師である自分自身から変わっていきたいです。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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