2016.11.03
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台湾交流学習を終えて

台湾の小学生との交流を終えて、学んだこと

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

10月23日から3泊4日で台湾に行ってきました。
6年生の修学旅行の引率です。
修学旅行として、小学生で海外に行くのは珍しいのではないでしょうか。
本校では、今年度からこの取り組みが始まりました。

ただ、観光に行くのではありません。
台北市立大学附属小学校の子どもたちとの交流がメインです。

どうやって交流するのか?
本校の子どもたちが、台湾語を話せる訳ではありません。
台湾の小学生が、日本語を話せる訳でもありません。

そこで、日本・台湾共通に学習している英語を使用します。
日本で学習していることがどれだけ活かされるかが試されます。
グローバル教育とも大きく繋がってきます。

子どもたちは、うまくいったこととうまくいかなかったことのどちらも経験しました。

・何とかノリや動きで伝わることがある
・短い言葉でも伝えようとしたら伝わる
ということは大きな自信となったようです。

しかし、台湾の小学生の方が英語レベルは格段上でした。
そこから、
・自分の思ったことが伝わらない
・相手の思っていることが分からない
ことによって不安になり、チャレンジできない場面も多く見られました。

英語学習で大切になってくることは、
・曖昧さに耐える
・間違ってもいいからやってみる
なのだと改めて実感させられました。

「英語を完璧に理解できる」ことなんてありえません。
だからこそ、「曖昧さからのチャレンジ」を大切に学習を進めていければと思います。

私を含めて、日本人って完璧でないとチャレンジできない人も多いかもしれません。
英語の学習だけでなく、あらゆる場面で
・曖昧さに耐える
・間違ってもいいからやってみる
を大切にしていきたいなと思いました。

このような経験を小学生のうちにできることは大きいですよね。
英語を学習する必要性を改めて子どもたちは実感したようです。
私にとっても貴重な経験となりました。

「何のために英語を学ぶのか」+成功体験の積み重ね
をもっとはっきりとさせた小学校英語教育についてこれからも考えていこうと思います。
苦手意識を持っていた英語への興味が強くなりました。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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