2022.04.30
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【小学校6年家庭科】持続可能な社会を生きる*SDGsアクティビティ(2)

令和4年度がスタートしました。4月に入り白馬山麓の雪はほとんどが融けております。これからの時期は、新緑の緑と山頂エリアの雪、さらには澄み切った青空、さらに各種花の色のコントラストが映える白馬山麓エリアです。

清水は今年度も長野県内の公立小学校での講師(今年度は3年生図工と理科も担当)としての勤務と、(一社)エンターキー所属の教育ICTコンサルタント(主に池田町)としての勤務、複業先生として仕事をしております。今年度もGIGAスクール構想に関する話題をお伝えしていきます。

今回の話題は、「【小学校6年家庭科】持続可能な社会を生きる*SDGsアクティビティ」の後半です。前半のSDGs自体の理解も完全フルオンラインで実施でしたが、後半のアクティビティや川柳の作成もフルオンラインで実施しました。そのご報告です。

長野県公立小学校非常勤講師 清水 智

1コマ目からフルオンライン授業!

新型コロナウイルスまん延防止措置が出されたので、以下のようになりました。

*清水(筆者) → 他校のパソコン室からリモート
*家庭科専科 → 被服室
*担任 → 6年生教室
*児童 → 被服室・6年生教室・自宅

4拠点にまたがる授業形式とはなりましたが、池田町ではGIGAスクール構想に基づき、ネットワーク整備や端末整備を夏前から進めてきたこともあり、結果的に不具合なく授業を進めることができました。

まず、1コマ目はスプレッドシートへの入力です。事前課題として出していた「地球のためにどんなことをしている?」に対する自分の解答のなから1つを共同編集ができるシートに入力しました(令和3年度長野県教育委員会におけるGIGAスクール構想では共同編集がキーワードの一つでした)。
ここで参加児童全員分のデータがクラウド上で集約され、閲覧することができました。自宅からも参加できるということ、これは数年前では考えられなかったことです。

今回は画面共有機能を使って、児童が記入した解答を清水が家庭科の4領域+αに分類しました(①衣服 ②食事 ③住居 ④消費生活 ⑤その他)。
自分たちのやってきていることが、家庭科視点でも分類することができるということを清水から示したのは、今回の家庭科の学習がSDGs視点で拡がりすぎないようにするためです。

2.分類科されたものを「SDGs」として価値付け

1コマ目で分類化されたものを最後にSDGsとして価値付けることで、家庭科の学習としての方向を示しました。
2コマ目では、教科書の学習内容に基づき、国内外のSDGsに関する話題や長野県・池田町、各企業の取り組みなどの事例などを通して、SDGsそのものについて大まかに理解を深めていきました。

今回いくつかの情報を提示した中で、もっとも子どもたちの反応が良かった(感想からも)のが、「SDGsのうた」でした。歌を通して、理解を深めることも需要だなと感じました。

3.SDGsを自分の言葉で考える ~実存する委員会活動の立場に立ってSDGsアクション~

実際にある委員会に所属し、その立場から出されるお題に対するプランニング、プレゼンテーションを行う活動を通して、SDGsへの理解を深めました。

目的は
①考える行動のきっかけづくり
②日々の行動との関連付け
③行動改善・意欲の高まり
です。
下記のサイトより各種データがダウンロードできます。

『みんなのSDGs大作戦!』−いろんな立場からSDGsを考えよう−

4.SDGsを自分の言葉で表現する

Googleスライドを使うことで、即時データ化することができました。

この単元における表現活動は、川柳を設定しました。
ここでも、フルオンライン授業の特性を生かして、

【授業者】Google Classroomから川柳用紙(Googleスライド)を配布
【児童】SDGsを踏まえた川柳を作成

①スプレッドシートに書く
②スクリーンショット
③Ctrl+Vで貼り付け
④位置の調整

【授業者】JPEG画像に変換して映像化してシェア

5.大町南小学校での実践も紹介されています。( NAGANO SDGs PROJECT )

NAGANO SDGs PROJECT 
​​​​​​​【実施報告】「みんなのSDGs大作戦!」-いろんな立場からSDGsを考えよう

こちらは、私が勤務している大町南小学校での実践(対面授業)が紹介されています。併せてご覧ください。

清水 智(しみず さとし)

長野県公立小学校非常勤講師


元東京都公立小学校主幹教諭/現長野県公立小学校非常勤講師/教育ICT・学級経営コンサルタント/Google認定教育者レベル2

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