2019.08.06
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実習生(1)

~やる気のない実習生~

旭川大学短期大学部 准教授 赤堀 達也

いつもお忙しい中、教育実習生や保育実習生の面倒見ていただきありがとうございます。実習生に関する問題について、シリーズで取り上げていきたいと思います。ただし、これは現在所属している学校のことではなく、いくつか大学短大に携わった中での総合的な傾向でありますので、ご了承いただけたらと思います。


実習は、学生が免許を取る上で必要なものです。学生が卒業後に教員になる気はなくても、免許取得を希望するのであれば、大学・短大としては実習に出すことになります。この私も、もともと小学校の教員を希望していましたが、教員養成課程であったために中学・高校の免許も取りやすく、実習を希望して免許を取得しました。

現場の先生方からしたら、「やる気のない実習生を送らないで欲しい」という気持ちもわからなくもないですし、大学・短大の教員としてそうしたい気持ちもあるのですが、それが実態です。

先生方もご存知だと思いますが、大学・短大の授業において、教員を目指す意欲や態度が低いことで評価が下がる授業はありません。学校内で実習に出るための規定(出席数や単位数など)を設けてある大学・短大もありますが、それでもそのような理由で実習に行くことができない学校はないでしょう。例えば、保育士資格を取るためには保育実習と施設実習が必要になります。保育園の就職を希望する学生でも、施設への実習に嫌でも出なくてはなりません。そのため、そのような学生は必ずいると認識していただいた方がいいと思われます。大学・短大からは、「もし就職する気がなくても、態度や口に出すことは失礼である。そのようなことは絶対にしないで、誠実に謙虚に実習に行くように」と事前に指導はしますが、それでもそのような学生がいるようです。

やる気のない学生を送らなくてはいけないのは、本当に心苦しく、本当に申し訳なく思いますが、知っておいていただけると助かります。

しかし現場に触れることで、その気になる学生は確実にいます。またその逆のケースもあります。学生に話を聞いてみると、子どもたちとの触れ合いが大きく影響しているようです。しかしもう少し詳しく話を聞いてみると、先生方からの仕掛けが影響しているようです。それは実習生に直接かける言葉だったり、間接的にかける言葉(例えば担任している子どもたちに対して実習生のことを話すこと)だったりするようです。

以前にあったのは、もともと就職は企業を考えていたため、意味を見出だせずに実習に入ってしまった学生がいました。しかし子どもから「ぼく、お姉さん先生に会えて良かった」と言われて、「絶対に先生になる」と言って帰ってきました。きっと先生が子どもに何か言ってくれたようです。とてもありがたく思いますし、現場の先生は偉大だなと感じる一件でした。

いろいろとご迷惑をお掛けしてしまいますが、こちらもこちらで工夫していこうと思っています。建設的なご意見をいただけるとありがたいです。

今後とも実習生をどうぞよろしくお願いします。

赤堀 達也(あかほり たつや)

旭川大学短期大学部 准教授・元パーソナルストレッチトレーナー・バスケットボールコーチ
幼児体育指導、小学校のスポーツ少年団指導、中学校の部活動指導、高校の体育指導、大学の体育指導及び部活動指導と、全年代の子どものスポーツ及び体育指導の経験を生かし、子どもの運動能力の向上を図る研究を行う。

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