2022.06.23
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未来の教師を目指して

この時期、大学3年生は、教育実習に向けて模擬授業を行います。
その模擬授業を経験することを通して、教師力の中心である授業技術を学んでいきます。

大阪大谷大学 教育学部 教授 今宮 信吾

指導案

模擬授業に臨む

指導案の書き方を伝え、それに従って書くように話します。
教員免許を持っている人とそうでない人の違いは、学習指導案が書けるかどうかの違いであることも話します。
書き方のコツを掴めば、短い時間で書けるようになるし、何よりも日々、教科書や学習指導要領を意識した生活をし、日々の営みの中から教材を探し出すことをねらっています。
その結果が教員採用試験合格となり、素晴らしい教師の仕事へとつながります。

想定外に対応する

ワークシート

模擬授業では、板書については、文字の大きさや書き順、書く速さなどその学年に応じて考えます。
お互いに気づいたことを述べ合い、学び合います。
その際にどれだけ小学生に近い気持ちで考え、発言できるかがポイントです。
「これはちょっと難し過ぎるな」「思っていたよりも早く終わりそう」など想定外の反応に対応できるようにします。

模擬授業後

板書

授業がうまく流れた。
途中で困って立ち往生した。
など、その時々によって授業の様相は変わります。
しかし、学びのない授業はありません。
たとえ、途中で進まなくなって終わったとしても、そこまでの時間を反省し、振り返ればいいのです。
教師は反省的実践家であるべきだと言われます。
「学び続けるものにだけ、教える権利がある」とも言われます。
次に向けた準備を日々進めるのが教師の仕事です。
終わりのない仕事です。

今宮 信吾(いまみや しんご)

大阪大谷大学 教育学部 教授


国公私立の小学校で教員を経験し、現在未来の教師を育てるために教員養成に携わっています。国語教育を核として、学級づくり、道徳教育など校内研究にも携わらせていただいております。ことば学びのできる教師と学校づくりを目指しております。

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