2018.04.04
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3月11日の新聞スクラップでさらに興味を深める(リポート6) さいたま市立海老沼小学校 教諭 菊池健一さん

東日本大震災を取り上げた授業を、さいたま市立海老沼小学校 教諭 菊池健一さんが6回にわたってご紹介します。最終回となる第6回目は、新聞スクラップをして震災について調べる活動です。

児童の関心を継続させるために

これまで、国語科の中で「防災」を取り上げて学習を行ってきました。児童は大地震の際の身の守り方について調べ、それをたくさんの人に発表できたことで、自分に自信を持つことができました。また、実際に防災意識も高めることができました。単元の学習は終了しましたが、防災について学習はまだまだ続きます。

毎年、防災についての学習を行った後に、継続して防災について考える活動を行っています。今年度は教室の掲示板に震災に関する新聞記事のパネルを掲示し、児童と感想を話し合いました。新聞社で毎年、東日本大震災関連の新聞記事をパネルにして学校に送ってくれています。その資料を活用しました。児童は、防災に関する学習を終えたばかりなので、大変興味を持ってパネルを見ていました。その他にも担任が教材研究のため被災地を訪れた時に撮影した写真や被災地の方に話を伺っている写真なども掲示し、児童が関心を持ちやすくしました。児童の中には、自主的に新聞から震災関連の新聞記事を切り抜いたり、本で震災のことについて調べたりする子もいました。震災や防災に関する関心が継続していることの表れだと思います。

掲示板に掲示した資料

掲示板に掲示した資料

3月11日の新聞をスクラップする

今回の学習の最後に、東日本大震災から7年を迎える3月11日の新聞をスクラップする活動を行いました。毎年、学校の近くにある新聞販売店から新聞を提供いただいて、児童と共にスクラップを行っています。3月11日前後には震災関連の記事が大変多く掲載されるので、児童が自分で関心を持った記事をスクラップすることができます。これまでの学習で児童が考えてきたことを基に記事を選ばせます。

授業では児童に新聞を渡し、震災関連のどんな記事が掲載されているかをざっと眺めさせました。
「先生、亡くなった方へお花を供えている写真があります」
「原発の被害についての記事があります」
「津波の被害を受けた場所を高くするという記事があります」
「地震があった時の避難所をどうするかという記事があります」
など、児童はたくさんの記事を見つけていました。これまで、新聞を活用して防災に関する授業を行ってきているので、児童は1部の新聞から震災関連の記事をすぐに探すことができるようになりました。これも、今回の学習の大きな効果であると考えています。

新聞から震災に関する記事を探す児童

新聞から震災に関する記事を探す児童

児童は自分が関心のある記事を見つけるとすぐにスクラップに取りかかりました。スクラップした記事について書くことは、(1)記事を読んで(見て)わかったこと (2)記事を読んで(見て)考えたこと (3)これからもっと調べたいことや知りたいことの3点です。これまで、1年間スクラップに取り組んできているので、児童はすぐに自分の考えなどを書くことができました。

児童のスクラップノート

児童のスクラップノート

今回の学習を通して、児童は大変たくさんのことを学んだのではないかと考えています。取り上げた国語科での学びや内容として取り入れた防災について知識のほか、震災に関する記事やゲストティーチャーとして来ていただいた新聞記者の話などから命の大切さや家族、友達の大切さについても学ぶことができたのではないかと考えています。児童にはこれからも継続して防災について学んでいってほしいと考えています。

文・写真:菊池健一

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