昨年度、私は4人の初任者を指導する立場でした。1年間を通して、初任者通信「はじめの一歩」というものを発行していました。私が学級や授業をみていて、思ったことや感じたことを通信には書いていました。
初任者の子たちは「1~10」まで指導されるとパンクしてしまいます。特に4,5月はしないといけないことがたくさんあります。
私の方もすべてを伝えるのではなく、A4プリント1枚で伝えられることを伝えよう。
すきま時間にでも読んでもらおう。
面とむかって話をすることも大事だけど、やりたい仕事もあるだろう
といった思いから初任者通信を発行しました。
今回はこの時期に発行した通信を今回は2つ紹介したいと思います。
第2始業式
とても残念なお知らせです・・・。
聞いてくれますか?
連休は終わりました(泣)
多分、私が1番悲しんでいます。
連休明けは遊び疲れ?でしんどいですよね?
(私はとてもしんどいです・・・。遊びすぎました・・・。)
大人がそうなら、子どももそうです。
でもしっかり切り替えましょう!(心の中では無理でも顔は切り替えて!)
この連休明けこそイチから教えられるチャンスです。
連休明けの初日は、第2始業式なんです。
だから、「話を聞く」ルールをもう1度クラスで確認しましょう。
2学期、3学期になって
「静かにしなさい」
「○○さん、うるさーい」
「○○くんが先生うるさいです!」
が5分続くようなクラスにしておくと、授業どころではなくなります。
一学期の間に、今のうち「サッと!」全員が話を聞こうとする雰囲気づくりはつくっておきましょう。(持続力はこの次)
先手必勝!
待たない
「待たないといけない」場面はあります。
「待つ」場面
「待ち過ぎてはいけない」場面
「待たない」場面
もあります。
どう使い分けるかは、目の前にいる子どもに応じての
タイミング
だと思います。
全員がプリントをできるまで、待つ。
これは「待ち過ぎです。」
全員がプリントできることが最大の目標であれば、
最低限ここまでは~という目標も決めるべきです。
待ち過ぎて、「隙」ができてしまい、おしゃべりをしてしまう。
子どもたちは「隙」は好きです。
ついついサービスと言って、「5分延長ね」
と言ってしまいがちです。
ときには時間内でさせることも大事です。
子どもたちは先生は待ってくれるんだーとあせらなくなりますよ。
手をあわせてください
給食時間に「いただきます」をするときに
「手をあわせてください。パチン」
と両手をあわすとき(合掌)にパチンとさせることがあります。
しかしパチンと音がするのは、拍手です。
感謝の気持ちを表すのは、合掌。
合掌の仕方は、
指と指の間を離さずつけて
手と手をぴったりあわせます。
だから音はでません。
○○学級で音を出さずに「いただきます」をしていました。
それでこんなことを思い出しました。
多分、私たちが小さいときの記憶は「パチンと音をならしてきたことでしょう。」
でも実は・・・。
そんなことが実はいっぱいあるんです。
まぁ、合掌させるのかとかいろいろな議論はありますが・・・。

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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