2025.03.17
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今年度の私のクラスの良いところ

そろそろ今年度も終わりに近づいてきました。
私はというと、クラスで過ごす最後の日に、どのような言葉を子どもたちにかけようかな、と考えています。
今回は、自分自身の振り返りも含めて、今年度受け持ったクラスの良いところを記事にしてみようと思います。

仙台市公立小学校 教諭 齋藤 祐佳

エネルギッシュ・個性豊か・想像力が豊か

今年度も終わりに近づいてきました。
クラスで過ごす最後の日に、どのような言葉を子どもたちにかけようかと考えています。

「エネルギッシュ」

まず、私のクラスの良いところは「エネルギッシュ」であったところです。

例えば、授業では、音読の声がはきはきとして大きいです。
一人ひとりが一生懸命に読んでいました。
全員でめあてを読む時にも、私の小さめの「さん、はい」という掛け声のあと、子どもたちははっきり、くっきり、そろった声でめあてを読んでいました。

定期的にご指導くださった、学力サポートの元校長先生にも音読の声を褒めてもらい、音読がこれだけ上手なクラスは、エネルギーがある、力のあるクラスだ、と褒めていただいていました。
また、「教科書のここ、読んでくれる人?」と尋ねると、毎回たくさんの手が上がります。いつも感心していました。

授業外では、そのエネルギッシュさで、クラスの催し物を全員で楽しめるクラスでした。
1時間目が始まる前の、学級の時間では、ミニレクリエーションを短時間で考えて、一致団結して楽しんでいました。
その他も、行事や発表など、「やるときは、やる!」というクラスで、力を発揮していました。


「個性豊か」

一人ひとりの好きなこと、性格が様々で、全体として見ると個性が豊かなクラスだと感じていました。
しかし、個々がぶつかり合うわけではなく、それぞれの良さを生かしながら学級で過ごしていました。

明るい子、かしこい子、やさしい子、元気な子、落ち着いている子・・・と一人ひとりにそれぞれ良さがあり、素敵な子どもたちが集まった、個性豊かなクラスでした。
一人ひとり違う子どもたちと出会い、過ごせたことがとても嬉しかったです。


「想像力が豊か」

想像力が豊かな子が多いクラスでした。
わくわくするような想像ができ、それを楽しめるクラスでした。

例えば、国語の単元で、十年後の自分に手紙を書いたときには、わくわくすることをたくさん書き出し、それを自分なりにまとめて、明るい未来を描ける手紙を書き、お互いに称賛していました。
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中でも、想像力の豊かさを感じたのは、p4c(子どもの哲学)での対話です。
道徳で子どもが出した問いや、フリーテーマの問いで行ったp4cでは、想像力を膨らませた楽しい対話ができました。
特に、「もし、自分が作れるのなら、どんな学校がいい?」「1日だけ学校を貸し切れるとしたら、何をしたい?」など、「もし○○なら~?」という問いから始まる対話は毎回盛り上がり、たくさんの意見を出していました。

友達が出す意見に、「それいいね!」「楽しそう!」と肯定的な反応をする子どもも多いことから、明るく、ワクワクする想像をすることが得意なクラスだと感じました。

最後に

このクラスで過ごした1年は、濃いものでした。昨年度と同様に、今年度も子どもとクラスに恵まれ、感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもたちには、これからも輝いていってほしいと願っています。

今年度最後の日に、皆さんはどのような言葉を子どもにかけますか?

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

齋藤 祐佳(さいとう ゆか)

仙台市公立小学校 教諭


公立小学校にて勤務しながら、よりよい教育を模索している。
宮城教育大学教職大学院にてp4c(子どもの哲学対話)を研究し、現在は心理的安全性を高める学級経営、子どもと対話し考えを深める道徳教育に生かす。
『初任者教師のスタプロ ハッピー学級経営編』(東洋館出版)にてコラムを執筆。
note(https://note.com/haru_kaneko)では、子どもとの日々をありのままに綴っている。
日本教育心理学会所属。

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