2024.04.19
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新任の先生でもできる!ベテラン教師が実践している全員の児童が話し合いに参加できるクラスの作り方

新任の先生が直面する一般的な課題の一つに、クラス内で活発に参加する子と消極的な子のバランスを取ることがあります。
この記事では、全ての児童が授業に積極的に参加するための実践的なアプローチを紹介します。

東京学芸大学附属大泉小学校 教諭 神保 勇児

同じ児童ばかりが発言してしまう理由

新任の先生が授業で児童に話し合いをさせるとき、同じ児童ばかりが発言してしまうことがあります。よく見ると、他の児童は発表していないという状況に陥っていることがあります。これでは、話し合いが深まりません。
この原因の1つに、授業中に「間」を取ることが不足していることが挙げられます。授業中に意識的に「間」を取ることで、全ての児童が考える時間を持ち、より多くの児童が参加する機会をつくることができます。また、座席の工夫をして、話し合いのしやすい環境をつくるのもおすすめです。

授業中の「間」の取り方

  1. 発問後の待ち時間: 発問後に少なくとも5秒間待つことで、児童に考える時間を与えます。この間に、児童は自分の意見をまとめたり、質問の意味を理解したりすることができます。
  2. 手を挙げる児童の数に注目: 手を挙げる児童が10人以下の場合は、指名せずにペアやグループでのディスカッションを促します。これにより、消極的な児童も参加しやすくなります。

ペアやグループディスカッションの促進方法:

  • 「シンキングタイム」の導入: 児童に一定時間を与え、隣の児童やペアと意見を交換する時間を設けます。
  • 「ターンアンドトーク」: 児童に隣の人と話し合うよう指示し、その後クラス全体で共有します。

座席の工夫

話し合いがしやすい座席の工夫をするのもおすすめです。

  • ランダムな座席変更: 定期的に座席を変更することで、児童が異なるクラスメートと意見を交流し、新しい視点を得る機会を提供します。
  • U字型や円形の座席配置: 全員がお互いの顔を見やすい座席配置をすることで、クラス全体のコミュニケーションを促進します。
  • グループワーク用の座席: グループディスカッションや協力学習を行いやすいように、座席をグループ単位で配置します。

まとめ

新任の先生は、授業を通じて全ての児童が参加し、学び合う環境を作ることが求められます。
今回紹介した方法を試すことで、児童一人一人が自信を持って発言し、クラス全体の学習効果を高めることができるでしょう。
授業の「間」を大切にし、全ての児童が活躍できる場を提供しましょう。
座席の工夫も、クラスの雰囲気を改善し、児童全員の参加を促す重要な要素です。

神保 勇児(じんぼ ゆうじ)

東京学芸大学附属大泉小学校 教諭


2020年度はコロナウィルスでの休校期間でオンライン授業を多く行うことがありました。その時に得た、オンラインでも使える問題の見つけ方、子供の自力解決の見取り方、つぶやきの拾い方、発表検討のさせ方など紹介していきます。
「jimbochanのブログ」https://jimbochan.hatenablog.com/

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