2024.03.12
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【初任者必見】子ども主体の授業で全員が発言するコツとは? 先生が「間」を取ることの意味と効果

「子ども主体」の授業をしたいけど、同じ子ばかりが発言して、他の子は黙ってしまう。そんな悩みを抱えている初任者の先生は多いのではないでしょうか。私も新任の頃は、そうでした。でも、ひとつのコツを知ってから、授業が劇的に変わりました。そのコツとは、先生が「間」を取ることです。この記事では、「間」を取ることの意味と効果、そして実践的な方法を紹介します。これを読めば、あなたも「子ども主体」の授業で、全員が発言するクラスを作ることができますよ!

昭和女子大学人間社会学部初等教育学科 准教授 神保 勇児

「間」を取るとは、どういうことか?

「間」を取るとは、先生が発問した後に、子どもたちに考える時間を与えることです。心の中で5秒数えるとちょうどよいです。この5秒が、子どもたちに自分の考えを整理したり、他の子の考えを聞いたりすることを可能にします。
また、先生は5秒間に全体の様子を見渡すことができます。手を挙げている子どもの数や表情、首を傾げている子など、子どもたちの反応を把握することができます。このように、「間」を取ることは、子どもたちの思考を促すだけでなく、先生の観察力を高める効果もあります。

「間」を取った後に、どうするか?

「間」を取った後に、先生がすることは、指名ではなく、ペアやグループで話し合わせることです。もし、手を挙げている子が10人以下の場合は、すぐに指名しません。なぜなら、すぐに指名してしまうと、同じ子ばかりが発言することになり、他の子は発言する機会を失ってしまうからです。その代わりに、先生は次のように言ってみましょう。
「手を挙げている子は、隣の子やペアの子に、自分の考えを教えてあげてください。手を挙げていない子は、聞いてみてください。それから、もっといい方法がないか、一緒に考えてみてください」
こうすることで、子どもたちは自分の考えを伝えたり、他の子の考えを聞いたりすることができます。また、より良い方法を探すことで、問題解決の能力を養うことができます。

「間」を取ることのメリットとは?

「間」を取ることで、子どもたちが考えるチャンスが増えるだけでなく、先生にもメリットがあります。それは、授業の進め方や指導法を柔軟に変えることができるということです。
例えば、先生が発問した後に、「間」を取って全体の様子を見たとします。すると、子どもたちの反応によって、次のように判断することができます。
「発問の意味がわかっていない子が多いから、もう一度説明しよう」
「手を挙げている子が多いから、発表させてみよう」
「手を挙げている子が少ないから、ペアやグループで話し合わせよう」
「話し合いが盛り上がっているから、もう少し時間を延ばそう」
「話し合いが停滞しているから、ヒントや質問を投げかけよう」
このように、「間」を取ることで、先生は子どもたちの状況に応じて、授業を臨機応変に進めることができます。これは、子ども主体の授業にとって、とても重要なことです。

まとめ

いかがでしたか?
「子ども主体」の授業で、全員が発言する方法をお伝えしました。そのコツは、先生が「間」を取ることです。この記事を読んで、あなたも「間」を取ることに挑戦してみてください。きっと、授業が変わりますよ!
あなたの授業が、子どもたちにとって、楽しくて、やりがいのあるものになることを願っています。

今回のお話はいかがでしたか? 
この内容は、授業スキルアップ研究会でも扱っています。
また、授業に関する内容は、『子供がなぜか話したくなる 算数ファシリテーション入門』(東洋館出版社)『学び合いコーディネートスキル60』(明治図書)もぜひ参考にしてみてください。

神保 勇児(じんぼ ゆうじ)

昭和女子大学人間社会学部初等教育学科 准教授


小学校現場での実践経験をもとに、算数教育や授業づくり、子どもの学びの見取りについて研究している。これまでの学校現場で培った視点と、現在の大学での教員養成の立場の両方から、日々の授業に生きる実践を紹介していきます。

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