2022.06.25
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Canvaでデザインを自由に楽しむ!

デザインプラットフォームのCanva(キャンバ)をみなさんはご存知でしょうか。すべての人がデザインを自由に楽しむことができるよう支援するデザインプラットフォームですChromebookでも、縦書きや動画編集などを誰でも利用することができ、そして素材の画像や動画、音声データまでも(商用利用しない限り)自由に使えるというサービスです。
(厳密には、通常のCanvaフリープラン及びProプランをお使いの方々は、商用利用も可能でクレジット表記も不要です。教育向けに無償提供しているCanva for Educationは商用利用不可という棲み分けとなっています。)
私が教育ICTアドバイザーとして関わる、長野県池田町では、町内の児童生徒・教職員など、池田町のアカウント保持者全員がCanva for Educationを使うことができます。これはCanva史上、日本初の事例です。
日本で初めて教育機関にCanvaを本格導入し、750以上のアカウントを実装中の長野県池田町の事例

今回から3回に分けて、池田町小学校2校・中学校1校の児童生徒のCanva実践や教職員の皆さまの実践についてご紹介をしていきます。

長野県公立小学校非常勤講師 清水 智

1.Canvaとは

プロっぽく作れるCanva。Canva for Education なら素材の数は1億点以上!

実際の操作画面。Canva for Education に登録することで扱える素材数が1億点を超えます。

プロっぽく作れる。これがCanvaの代名詞でもありますが、個人的には「プロっぽく」というイメージに加えて、「選べる」「イメージをより豊かに」「楽しく」「一緒に」作れるというのもCanvaの面白さだなと感じています。

長野県教育委員会では、令和3年度より「クラウドによる同時共同編集」をキーワードとした指針を出していますが、まさにこれにも合致するのがCanvaです。

Google forEducation の各サービスと同様に共同編集機能がある上に、Canva for Edcation のアカウント設定であれば、1億点を超える素材(画像、動画、音声など)から選ぶことが可能となっています。

参照:Canva for Education とは

2.特別活動から利用開始!

動画編集がサクサクできる、みんなとできる!

一人一台、高速通信回線。そして、新学習指導要領における協働的な学び方。Canvaの教育現場でのツールとしての利用価値は非常に高いです。

池田町に本格導入されたのは、2022年1月。コロナ禍の真っ只中ではありましたが、GIGAスクール構想が後押しし、池田町の小中学校現場での利用が加速度的に進みました。

*特別活動で使うことでスキルアップ
卒業式間近ということもあり、小学校での6年生を送る会や中学校での3年生を送る会などにおける、動画作成での利活用が目立った2月でした。操作が簡単な編集画面、そして豊富なBGMやアニメーション。児童生徒の創造性を育むツールがCanva内にあることを、児童生徒たち自身で発見していました。

*児童生徒の主体的な動きへ
この時期を通り越し、新年度。学級開きや学年開きなどの特別活動や各教科での学びのアウトプット・まとめとしてのCanva利用も出始めてきました。Canvaの操作スキル自体が上がってきたからです。Google Classroomとの連動のしやすさもあり、学年・発達段階を問わず、様々な場面での利活用が見られています。
教科学習、家庭学習、掲示物、委員会活動などなど。

3.終わりに

今回は概要についてお伝えいたしました。2022年1月から開始して半年あまりですが、Chromebookの利活用における有効ツールとなっているのがCanvaです。

現場で感じるのは、児童生徒の利用率の高さ、そしてアイデアの豊富さです。Google Classroomで学習活動が進んでいく中で、表現ツールとしてのCanva利用やただ「遊び道具=自己表現ツール」としての使い方も見られます。

教育ICTのコンサルタントとして感じるのは
半年後にはどうなるのだろう?
という予測不可能なワクワク感です。
次回は、教科学習における利用の様子をお伝えいたします。

Canvaには教育者グループもありますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
Canva日本教育者グループ

清水 智(しみず さとし)

長野県公立小学校非常勤講師


元東京都公立小学校主幹教諭/現長野県公立小学校非常勤講師/教育ICT・学級経営コンサルタント/Google認定教育者レベル2

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