2021.10.31
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タッチペン操作→動画の自撮り「音読」を90分で!

すっかり秋めいてきた白馬山麓エリアより清水です。アルパインエリア(標高の高いエリア)では、降雪回数が多くなり麓から見える景色もすっかり白一色となってきています。もうすぐ、ウインターシーズンの幕開けとなり、ワクワクした日々を過ごしています。
さて、今回は勤務校で週に数回実施している「スポット」でのICTスキルアップの授業実施についての報告です。各教科で身に付けた「知識・技能」を活用する場面でのツールとしての情報端末の利用には、タイピングや情報端末自体の操作スキルは必須です。
今回の依頼は
○ 2年生20名弱
○ Windowsタブレット
○ ポケットWi-Fi(1台接続で2〜10Mbbs程度。5台接続想定)
○ Windows端末には慣れている
○ 2コマ・国語や算数科との関連付け
というザックリとしたご依頼です。

長野県公立小学校非常勤講師 清水 智

1.端末の確認・予定変更

端末の確認

電源オン!
3分経過……想定内。
待ち時間中は、ジェスチャーじゃんけんや指数えなど、座ってできるレク時間。
清水とのアイスブレイクも兼ねて。
この起動時間を計算しておくことは、授業のリズム感を作る上では大事な要素ですね。

ジャストスマイルのみに

漢字検定の学習アプリ。

端末起動タイミングでネットワークとの繋がり具合チェック。
2Mbbsしか出てなく……。
とてもではないですが、ポケットWi-Fiに5台接続×5セットは、経験則から授業時の混乱の元なので、Windows端末ローカルで動かせるジャストスマイルのみに決定。
ジャストスマイル内にある、「漢字検定(10級〜準2級)」と「計算練習」を取り組む15分間にしました。
漢字・計算の基礎学習だけではなく、タッチペンを使って操作するスキルアップも狙っています。

こういうアプリは採点機能、フィードバック機能が付いているので、能力に合わせた個別最適化が図りやすいですね。

2.休み時間直前にCHROME MUSIC LAB

もはや日常的な風景になりつつあるQRコードの読み取り。

残り10分間で『CHROME MUSIC LAB』を紹介。
Windows端末にはQR読み取り機能がデフォルトで入っているので、これは使わない手はないです。
何よりも、7・8歳の子どもたちとっては、QRコードの読み取りは生活の中にすでにあるものですので、利用もスムーズです。

ネットワーク的にはギリギリレベルを越えていて、繋がらない端末多数でした……が、そのまま休み時間に突入。
もっとやりたい子だけが教室に残って、ネットワークをフル活用。
外遊びしたい子はお外へ!

パソコン室へ

次の時間は、ジャストスマイル内の「タイピング」を使用するために、PC室へ。
Chromebookと違ってキーボードがないので、久しぶりのPC室へ移動です。
タブレットを持ち運ぶ赤ちゃん抱っこの練習も兼ねています。
Windows端末専用のグレードルに載せてみると、なんとクラスの大半の端末が反応しない。
この日2回目の諦め。
入室から3分後、再び教室へ。

3.繋がらないため再び教室へ

赤ちゃん抱っこは短時間での2回目だったこともあり、レベルアップ!
その場で褒める褒める。
自分も友達も端末も、大事に。

気を取り直して……「タイピング」はできないので、カメラ機能を使って「音読の自撮り」を実施。
これは、次回の予定だったのですが、モチベーションが高い子どもたちだったので、「行ける!」と感じてそのまま実施。
○現在進行系の学習「お手紙」の音読(見開き1ページ)
○ジャストスマイルの動画撮影機能(データ保存されない)
を行いました。

最後に

ここで2コマ90分はタイムアップ。
最後の自撮り動画×音読は、ClassroomやGoogle Photosでの共有化など、教材や発達段階を考慮すれば、学校内外での学習に十分使えるなぁと改めて実感しました。
端末スペックにもよりますが、音読という教科の特性強めに出せるので、現場への端末利用の具体的提案にはいいかもしれません。

清水 智(しみず さとし)

長野県公立小学校非常勤講師


元東京都公立小学校主幹教諭/現長野県公立小学校非常勤講師/教育ICT・学級経営コンサルタント/Google認定教育者レベル2

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