2021.05.27

授業で使えるGoogleアプリ３選！

2006年から東京都の小学校に勤務し始め、2019年からは長野県の講師として小学校現場に入っておりましたが。2021年４月より、教育ICTコンサルティングの業務がスタートしました。ICT支援員としての業務だけではなく、現場教員感覚としての具体的な授業設計（指導計画、評価、教材研究・作成）にまで幅広く対応しています。

今回は、現場のリアルな声にお応えできるよう「使える」「授業したくなる」「発展性のある」Googleアプリを３つご紹介します。

長野県公立小学校非常勤講師　清水智

１．協働編集はついに地図作成へ！

これまで、Googleのアプリでは、スライドやJamboard（クラウド上で使える、デジタルホワイトボード）などで、オンライン上の協働的な学びが数多く実践されてきました。
そこに、ついに地図の作成も仲間入りです。

◇アプリ名

　マイマップ（Google map）

◇特徴
自分用にカスタマイズした地図を作成、編集してオンラインで共有できる。
自分でマップを作成したり、マップをチームメンバーと共有して一緒にマップ作成等に取り組めます。

これまでの「見る」地図だったものが、ついに「作る」地図へ。
小学校の授業においては、生活科での「町探検」から３年生地域、４年生都道府県、５年生日本、６年生世界の国々と継続的利用することが考えられます。

また、総合的な学習の時間でのハザードマップや地域学習などにおいてもマップ作りはこれまでも幾多の実践があります。
紙からデジタルへ。個人・少人数での作業から大人数での協働作業へと学び方の変化に期待がもてます。

２．サクサクとメモ！

オンラインのメモ帳。

◇アプリ名
　Google Keep

◇特徴
ちょっとしたことをメモすることに重宝します。児童・生徒の言動や変容、成長などのメモとして利用できますが、何よりもこちらも他のGoogleアプリと同様に、共同編集できるのが良いです。

「付箋紙に書いて情報整理していくには書く紙サイズが小さい」「Jamboardだと書きにくい」「ドキュメントやスプレッドシートだと画像添付等がちょっと大変」。もっと簡易的に、かつダイナミックな活動にできるのがgoogleキープの良さです。

また、テキスト入力が苦手な児童生徒に向けては描画モードでの入力もできるので、メディア・テキスト・描画など、多様な方法で情報整理ができます。

＊なお、Keepのダウンロード版アプリはWEB版アプリへの移行に伴いサポート終了とのことです。
（モバイル版アプリのみオフラインで継続利用可）

３.校内での情報共有にホームページを！

無料で簡単にWebサイトを作成できるツール。学校外に向けての情報発信だけではなく、学校内の情報共有をスムーズに行うための、学校内ポータルの作成にも活用できます。

◇アプリ名
　Google サイト

◇特徴
ホームページ作成ソフト・サイトで必要とされる専門的な知識がなくても、テンプレートに沿って入力したりデザイン配置していくことでWEBサイトが完成していきます。

これまで、ポスターやイラスト等で表現していた学習のまとめの新たな表現媒体として「WEBサイト」を手軽に加えることができます。また、公開するにあたってはアカウント制限をかけることができますので、授業で作成したサイトを校内・保護者・地域限定公開といった形にすることで、セキュリティ面で安心して作ることができます。

チャットやClassroomでも校内の情報共有はできるのですが、時間と共に情報が流れてしまう欠点があります。
サイトにすることで、見てほしい・残してほしいデータをページ単位・コンテンツ単位で保管することができます。
授業内の既習事項（例えば前時の黒板や児童のノートに書かれている解き方等）を視覚化しておくことで、本時の学習における知識の活用にもつながっていきます。既習事項の活用場面を、学級内だけで見られるサイトの閲覧で行うというものです。

＊なお、旧Googleサイトで作ったサイトは2021年9月以降は表示されなくなり、新Googleサイトへの変換が必要とのことです。