2021.04.14
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オンライン授業でもコミュニケーションを大切にした居場所づくり

「まん延防止等重点措置」がいくつかの地域で適用されました。もしかすると、今後も臨時休校によりオンラインによる授業を必要とする場面が出てくるかもしれません。オンライン授業でもコミュニケーションを大切にして、居場所づくりをすることが大切です。今回はその方法について紹介します。

東京学芸大学附属大泉小学校 神保 勇児

1.自分のことを話す機会をつくる

去年、コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され臨時休校となりました。あれから、もう1年経ちました。
当時、私はzoomを使ったオンライン朝の会をしていました。また、子どもたちが家庭でどのように過ごしているのか、毎日保護者へ電話をしていました。
電話をしている時、ほとんどの保護者が、

「友達と話もできず寂しそうにしています」
「学校が始まったら、ちゃんと友達と関われるか心配です」

と不安を訴えました。
私は話を聞きながら、子どもたちは友達と関わることを強く望んでいるんだなと感じました。
私は、オンライン授業でまず大切にすることは「自分のことを話すこと」だと考えています。それは、どういうことか?実際にあった話をもとに説明します。

ある日、オンライン朝の会をしていると、ある子がいつの間にか自分のお気に入りのぬいぐるみを持ってき始めました。きっと何かを話したかったのでしょう。
私が、

「かわいいね。それなんていうキャラクターなの?」

と聞くと、子どもたちは次々にぬいぐるみを持ってきて嬉しそうにぬいぐるみについて話をし始めました。結局、全員自分のぬいぐるみやおもちゃなどの話をしていました。

今回は、ぬいぐるみを例にしていますが、話をするネタは何だっていいのです。次のように子どもの話す時間を意図的に用意し、自分の思いや考えを話す場を作りましょう。

① オンライン朝の会で日直のスピーチの時間をとる。
② 「みんなから何かお話はありますか?」と聞き子どもが自由に話す時間を10分とる。

このように、子どもの話す時間を意図的に設定することが大事です。短くてもいいので、話をする機会を作りましょう。そして、話そうとしたことを褒めてあげましょう。自分の思いや考えを話す場を作り、子どもにとって安心して過ごせる居場所になるようにしましょう。

2.聞き手の反応で、話し手を安心させる

せっかく自分の話をしても、誰も聞いていなかったり、否定されたりすると、誰だって悲しくなります。オンライン授業で大切なことは、自分の話を聞いてくれるかなと不安に思っている子を安心させることです。話し手が一番寂しい気持ちになるのは、自分が話している時に聞き手が無反応であることです。たとえ、zoomでミュートにして音が聞こえなくても、頷いたり拍手をしたりするようなリアクションをすると、話し手は安心します。
次のことをやってみるといいです。

① zoomの「いいね」「拍手」で反応させる。
② 話し終わったら、1秒以内でリアクションをする。
③ あえてミュートにしない。

①は簡単なリアクションです。
話の途中でも、「反応」をクリックすると、「拍手」や「いいね」などの反応をすることができます。話し手は、聞き手の反応を気にします。「いいね」や「拍手」の反応があると、話し手は聞いてくれているんだと安心します。

②は教室で授業をする時と同じです。
話し手が話し終わったら、聞き手は1秒以内にリアクションをさせましょう。誰もリアクションもない、沈黙の時間が続くほど、話し手の不安は高まってしまうからです。

③は、クラスの実態にもよりますが、あえてミュートにしない方法もあります。
話している最中に、聞き手の反応が分かるからです。ただし、注意が必要です。聞き手の反応がいつまでも続いてしまうと、話し手の子が話を続けることができません。そんな時は、リアクションは3秒以内に終わるようにさせましょう。

このように、zoomの授業で自分のことを話したり、聞き手の反応で話し手を安心させたりすることで、子どもたちはzoomの授業でも居場所を作ることができます。

神保 勇児(じんぼ ゆうじ)

東京学芸大学附属大泉小学校


2020年度はコロナウィルスでの休校期間でオンライン授業を多く行うことがありました。その時に得た、オンラインでも使える問題の見つけ方、子供の自力解決の見取り方、つぶやきの拾い方、発表検討のさせ方など紹介していきます。
「jimbochanのブログ」https://jimbochan.hatenablog.com/

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