2021.04.06
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東京都から長野県への異動。(2)

今年は雪解けが急速に進み、桜の開花もまったなしとなっている4月上旬の白馬山麓です。4月1日には、東京2020オリンピックの聖火リレーが村内で行われ、とても盛り上がりました。
さて、今回も前回に引き続き「東京都から長野県への異動」についての話題です。異動という名称ではありますが、引っ越しでもあり、他の自治体職員へ転職でもある内容です。

長野県公立小学校非常勤講師 清水 智

1.最終週は宿から出勤。

3月最終週は自宅の清掃もあったので、島内の宿に宿泊するラスト1週間でした。知り合いの宿ということもあって、出港ギリギリの時間まで滞在させていただけたのは大変ありがたいことでした。

このギリギリ時間まで荷物を置いておけるというのは、船旅にとってはとてもありがたく、最後の最後まで島内の方々とお話しすることができました。

2.見送り式

いよいよ東京竹芝桟橋に向けて出港です。その前に、父島の港「二見船客待合所」では、異動する教員や転校する児童たちへの見送り式が行われます。

前半は児童たち。後半は教職員。メッセージやプレゼントの贈呈、歌「アオウミガメの旅」などのプログラムを通して、最後の時間を過ごします。

この時点で、出港まであと30分強。小学校の見送り式直後には、中学校の見送り式や他の行政職や民間、もちろん一般の旅人のみなさんの見送りも行われるわけで、この3月最終便の出港は至るところで「見送り式」が行われます。

3.おがさわら丸に乗って竹芝桟橋へ

見送り船の中には「小笠原小学校」のメンバーも。この後、海にダイブして見送ってくれました。

いよいよ15時半の出港時刻となりました。桟橋にはたくさんの方々。もちろん、船内のデッキにもたくさんの人々。この出港時には島とのつながりを強く感じることが2つあります。

1つ目は、見送りされる方々の首にはたくさんの「レイ(島内の自然素材で作った首飾り)」がかけられていて、このレイを出港後に海に投げ入れ、レイが島にたどり着くと再び帰ってこられるという言い伝えがあることです。

2つ目は、出港時の合言葉「いってきます」「いってらっしゃい」。いつの出港時もこの言葉は使うのですが、この時ほど感慨深くなることはありませんでした。島とのつながりを深く感じます。

4.竹芝桟橋から長野市へ

本当にたくさんの見送り船が見られるのも小笠原の素晴らしい風景の一つです。

通常であれば父島から竹芝までは24時間の船旅ですが、この時は悪天候の影響もあり、数時間遅れで東京竹芝桟橋(港区)に到着となりました。

到着後は5年間にわたる小笠原での勤務の終了での喪失感とともに、これから始まる長野県白馬村での生活に向けてのワクワク感が入り交じる不思議な感覚になったのを今でも覚えています。

5.長野市から小谷小学校、そして白馬の我が家へ。

このあと、大事を取って都内に宿泊。そして、長野市でのもう1泊をしてから次の勤務地である小谷村立小谷小学校へと出向いたのでした。

移住・引っ越しも兼ねている今回の異動では全てが早め早めに動くことで、最大のイベント長男の「入学式」に対応できるようにしました。同業者とはいえ、初めての父親としての入学式はしっかり参列したかったのです。

また、白馬には完全移住ということもあり、新居への入居も決まっていました。勤務先、住まい、街。全てが新しいスタートです。

6.二年が経過して

早いもので、小笠原から白馬に来て2年が過ぎました。私の住むエリア「大北地域」「hakubavalley」「長野県」の教育事情も見えるようになってきたこともあり、現在はフリーランスティーチャーとして、非常勤勤務や教育ICTコンサルティングの仕事を始めています。

教務主幹や各種研究員として小学校勤務していた頃とは明らかに見える景色が異なり、日々成長のチャンスを伺いながら、子育て・外遊びに没頭しています。

小笠原での5年間は間違いなく自分のライフスタイルに刺激を与えてくれ、自分の可能性を広げるきっかけとなりました。この記事を読んで頂いたことで、少しでも小笠原諸島に興味をもっていただけたり、実際に訪れていただければ幸いです。

清水 智(しみず さとし)

長野県公立小学校非常勤講師


元東京都公立小学校主幹教諭/現長野県公立小学校非常勤講師/教育ICT・学級経営コンサルタント/Google認定教育者レベル2

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