2021.03.01
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研究授業などで授業観察・見学するときに使うシート

研究授業時、みなさんはどのような形で授業記録を取るでしょうか。
●指導案に直接書き込む
●タイムライン(時系列)で記録していく
●とにかくメモをしていく
などなど。
各学校での校内研究体制、研究団体によってフォーマットなどもあります。また、研究授業自体の重みによっても記録フォーマットは異なります。そもそも紙媒体なのか、デジタル媒体なのか。
今回は研究授業時の記録用紙として、私が使用していたフレームワークをご紹介します。

長野県公立小学校非常勤講師 清水 智

1.フレームワークで授業を見てみよう

「フレームワーク(framework)」とは、「枠組み」「構造」といった意味の英単語です。授業分析を効率化するためのツールとして使用しています。

今回紹介するのは、

①PowerPointで作成(GoogleスライドでもOK)
②画像化(JPEGなど)
③プリントアウトして紙媒体として使用
④画像化したものにタブレット等で記入

そして、必要に応じて文章化(再構築)したり、そのままファイリングしたりしています。

PowerPoint等で作成しているので、項目変更はすぐに行うことができ、また、教科や領域、児童生徒の構成層等に応じて、いくつかのパターンを作成することができます。

2.自分だったら何をメモしますか?

上記の画像の項目を文字だけ拡大したものです。

〇子どもの様子
指導案にはないような、児童生徒の言動などをメモしていきます。授業は生き物。予想しない発言、関わり、動き。たくさんあります。ここに授業者や参観者としての面白さがあるように思えます。

〇先生の良いところ
『真似したい(後述)』とも似ているのですが、ここは教員という同僚として、または他校の教員として。さらには、人の生き方としてメモしたくなる部分。

〇本時の目標
指導案において見落としがちですが、かなり重要なのが本時の目標。この目標に向かって授業が進むわけですから、絶対に外せません。授業を見るぶれない視点にもなります。

〇発問
キーとなる重要発問が授業内ではいくつかあります。すべてを拾うことが苦手な私は、厳選して1つだけに絞り、後の協議会・懇談会等で質問や話題提案することにしています。

〇日時
授業後、整理するときに必要な日時。校内研究等においては複数の授業が行われるため、各研究授業がどのように関連しているのか、比較する際に有効活用しています。

〇教材・提示
教材の提示方法、またそれに伴う児童生徒の反応などを記入します。特に、理科においての事象提示で、後の見方・考え方の変容を見ていく際には非常に重要になります。

〇真似したい
研究授業における一番の醍醐味。授業者にとってはいい授業を真似したい、自分でもやってみたいと思えるのは教員という職業ならではないかと思います。授業の構造から小物アイテムまで。このフレームワークの中でも非常に重要です。

〇自分なら
『真似したい(前述)』にも似ていますが、授業に課題があるならば協議会で文句を言う……のではなく、自分ならどうするのかという提案的な思考につなげるためのメモです。協議会自体はより良い授業を作っていくことや、児童生徒の成長のための場ですから。

3.終わりに

私はこのシートに加えて

○指導案への書き込み
○デジタルカメラでの撮影

という3ツールを使って記録をし、協議会等へ活用していました。

デジタルカメラでの撮影は、協議会が始まるまでの場つなぎとしてスライドショーにしたり、協議会中に話題なった際には画面に表示するなどして、かなり有効活用できますので、こちらもオススメです。

また、タブレット等でデジタルメモとして今回のシートを使うことで、協議会中にメモ書きしたものを共有化することも十分可能かと思われます(例えば、Google Jamboard等に貼り付けて使用するなど)。

みなさんは、研究授業ではどのような方法で記録をされていますか?

清水 智(しみず さとし)

長野県公立小学校非常勤講師


元東京都公立小学校主幹教諭/現長野県公立小学校非常勤講師/教育ICT・学級経営コンサルタント/Google認定教育者レベル2

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