2020.04.30
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次はこの3つ!「ノートを構造化してもっと使いやすくしよう」

みなさま、こんにちは。大町南小学校・高瀬中学校の清水智です。

新型コロナウイルス感染症対策で、授業だけではなく行事や部活等の見通しを持ちづらくなってはいると思いますが、各学級・授業での再開に向けていい準備ができるように今回は「ノートのUD化(※)」についてご紹介します。

※UD化=ユニバーサルデザイン化

長野県大町市立南小学校講師・長野県池田町教育支援講師・授業ユニバーサルデザイン学会正会員・長野県GIGAスクールサポーター 清水 智

◇概要◇

1.定規を使おう!
2.カラーに意味をもたせよう!
3.学習過程に色をつけよう!

①定規を使う

筆算での定規を使うことについてはネットでの議論もたくさん出ていますが、今回は授業の冒頭で使うことについてです。
授業の冒頭では「めあて」「学習課題」「問題」等を書くことがありますが、この書く項目自体をフレームとして囲ってしまうことで、ノート内の構造化につながります。
これだけのことなのですが、授業後のノートを見ると一目瞭然。どこから授業がスタートしているのか「記録」が非常に見やすくなり、「視覚化」につながります。また、友達とノートを通しての情報共有をする際に見やすいノートであればシェアもしやすくなり「共有化」にもつながります。

ここで大事なのは「定規を使う」ことです。定規を使って枠を囲う。これだけのことですが、定規を使って直線をトレーニングにもつながり、もちろん見やすい枠の作成になります。算数での作図等の学習にも効果は絶大です。

ここで使用するのは15㎝前後の筆箱に入るサイズの定規。すぐにさっと使えるサイズが良いですね。

②色に意味をもたせる

カラーペンを使うことには、各学校・学級での実態によるとは思いますが……赤鉛筆まで規制している学校は少数かと思われます。①で記した「めあて」「学習課題」「学習問題」等を赤で囲うことで、さらに「視覚化」が進みます。
私は授業の中では色の指定をしていました。

「めあて」→ 赤
「ふりかえり」 → 赤

「学習問題」 → 黄色
「結論」 → 黄色

というように、対比する項目については色の指定をすることで、色が意味を持つこととなり、「ふりかえり」等のメタ認知をする場面においては、同色の項目を比較することで考えやすくなります。

ですから、最初の「めあて」の段階で授業終盤の「ふりかえり」までイメージして授業を組み立てているかは非常に重要です。

③学習過程全体に色付けをする

問い・課題を持つ → 見通しを持つ → 情報を集める → 情報を整理する → 情報をまとめる → 情報を伝える

といった問題解決型の学習過程自体に色付けをすることで、②で記した「比較」がしやすくなります。

例えば理科においては

「問題」「結論」 → 黄色
「予想」「仮説」「考察」 → 赤色
「観察」「実験」「結果」 → 青色

それぞれ、色ごとに対応させることで、言語を伴った活動もしやすくなります。

□問題に対する結論を述べる。
□予想・仮説に対する考えを、結果を基に考察する。
□観察・実験の結果を書く

となります。これは、表記項目だけを囲っても、記述内容自体をフレーム(枠)に収める書き方でも良いと思います。

大事なのは色に意味をもたせて、「視覚化」を図ることと。そして、ノート全体の「構造化」を図り、友達との情報共有をしやすくすること(共有化の促進)です。

まとめ

以上3点については、子どもたちは定規と色鉛筆等で実施できますし、授業者は校内備品(大型定規とチョークやホワイトボードマーカー)で対応できると思われます。

また、もし可能であればチョークに関してはUDカラー対応のチョークがおすすめです。色の明度や彩度に差をつけたチョークを使用することで、特に色覚特性を持つ方々にとっても色の識別がしやすくなります。
関連情報

清水 智(しみず さとし)

長野県大町市立南小学校講師・長野県池田町教育支援講師・授業ユニバーサルデザイン学会正会員・長野県GIGAスクールサポーター
元東京都小学校主幹教諭/教材提供、現場からの声を発信します。
小笠原諸島/ボトムアップ理論/信州移住/SDGs/ESD/環境教育/理科教育/ユニバーサルデザイン/メンタルトレーニング/

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