緊急事態宣言期間における体育課題
新型コロナウイルス感染症対策により外出自粛となるこの時期に、取り組んだら良い体育課題について提案します。
旭川市立大学短期大学部 准教授 赤堀 達也
新型コロナウイルス感染症対策により、史上初の緊急事態宣言が発表されました。それにより1カ月は外出自粛となっています。そのことで子どもたちへの影響も、心身ともに大きなものとなってくるでしょう。そうなってしまうことを見越して、今回は体育的な視点からこの時期に家でできることを提案したいと思います。
ストレッチと体つくり運動
ストレッチに期待できる3つの効果
一つ目として、筋肉を伸ばすことで筋肉を動かすことができ、エコノミー症候群を予防することができます。
二つ目として、復帰した際に可動域が広がり、固まっていた筋肉をほぐすことができているので、体が軽く感じ、動かしやすくなるという利点があります。宣言が解除されて動き始めた時に、ケガを少なくすることにつながります。
三つ目として、私は一度教員を離れプロとしてスポーツトレーナーをしていた経験もあるのですが、その時の経験からストレッチを繰り返し行っていくと、自分の体を分析できる力が身につくようになってきます。例えば「脚が痛い」ことを伝えたい場合、ストレッチをあまりやり慣れていない子どもは、単に「脚が痛い」と言うだけです。しかしストレッチをよく行っている子どもは、「脚の太ももの前が痛くて、屈伸して曲げる時は大丈夫だけど、そこから伸ばす時がより痛くなる」と言ったような、自分の体を説明できるようになってきます。
これはその後の運動技能の獲得に大きく貢献できるため、私はストレッチを推奨します。
体つくり運動
次にやり方としては、方法を教員が提示するのではなく、子どもたちに考えさせ、宣言が解除された際にビフォア・アフターを発表させる方法はいかがでしょうか?そうすることにより、自分の体を理解することにつながり、考えて動く、考えて動かす力が身に付くようになります。そしてこれらの視点が一度身につくと、体を動かすことが楽しくなります。
学校のことがなかなか思うように進められず教員としては焦ってしまう時期ではありますが、逆に子どもが自分自身を見つめ直し、しっかり向き合うことができる時間にすることができます。一例を述べさせていただきましたが、まだまだ他にも体育課題はあると思います。体育的な観点からそのようなアプローチをしてみるのも面白いと思います。
赤堀 達也(あかほり たつや)
旭川市立大学短期大学部 准教授・北海道教育大学旭川校女子バスケットボールヘッドコーチ
これまで幼児・小学生・中学生・高校生・大学生と全年代の体育・スポーツ・部活動指導してきた経験から、子どもの神経に着目したスポーツパフォーマンス向上を図る研究を行う。
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倉敷市立連島南小学校 教諭
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前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭 -
近畿大学 語学教育センター 准教授
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大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
東京福祉大学 国際交流センター 特任講師
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静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭
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兵庫県立兵庫工業高等学校 学校心理士 教諭
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浜松学院大学 現代コミュニケーション学部 子どもコミュニケーション学科 教授
前浜松学院大学短期大部 幼児教育科 特任講師 -
愛知県公立中学校勤務
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鹿児島市立小山田小学校 教頭
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元静岡大学教育学部特任教授兼附属浜松小学校長
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明石市立鳥羽小学校 教諭
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