2019.06.26
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「グループ決めは自由が良い」!?本当に!?

宿泊行事のグループ決めや係決めをしている時期ではないでしょうか。

京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎

先日、あるSNSで、次のような文章を投稿しました。
(そのときとは少し変更しているところがあります)
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よく遠足やグループ決めをするとき、「グループ決めは自由が良い」という声を子供達から聞くことがある。
子供達の言う「自由」とは、「今仲が良い子達を集めたい」という意味である。だから、はたして、それでいいのだろうか。選ばなかった子達とは仲が良くないということなのだろうか。
「私、誰にも誘われなかったらどうしよう」と悲しい思いを持たせるようなグループ決めに意味があるのだろうか。そのような決め方でいいのか。そのような決め方で、クラスがよりよく成長するのだろうか。という話を子供にする。
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という投稿をしたところ、たくさんの「いいね」をもらった。共感をしてもらえたのだろう。もしかしたら、辛い思いをした方もいるのかもしれない。どこのグループにも属することができなく、「じゃんけん」などで決定されたこともあるのかもしれない。
私自身はそういった経験がある。だから、「自由で決める」ということを行わない。もちろん、様々なことに対する配慮はする。配慮をした上で、あみだくじで決定するようにしている。

そのように言うと、「せっかくの思い出が~」と言う子が時々いる。
そういうときには、
「もう1度、遠足(修学旅行)の目的を伝えます。目的は~~~」
「みんなで良い思い出を作りたいと思っている。そのためには、みんなで取り組んでいかないといけない。一人だけで思い出を作ることに、遠足や修学旅行の目的だろうか。」
「では、その子は良い思い出にならなくてもいいのかな?」
「もっとよい思い出ができるチャンスを自分で逃すのかな」
といった話のどれかをします。

このときは教師というより、「一人の大人」として話しているような感覚です。休みの日に、家族や友達と遊びに行っているのとは違います。修学旅行などの宿泊行事では、しっかりと目的が示されています(しおりや、職員会議で提案する紙にも)。
教師自身もそれらにしっかりと目を通し、どのようにこの行事を通して達成させるのかを考えておくべきです。毎年、言っているから~では、思考停止です。

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)

京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。

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