2018.07.26
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信頼関係について考える(2)

前回より「教師と子どもとの信頼関係」についてお話をしています。今回は、教師と子どもとの間に、信頼関係がないと、どうなってしまうのか...というお話です。

大阪府公立小学校教諭 松森 靖行

 みなさん、こんにちは。

 西日本豪雨災害において被災された方々に御見舞い申し上げます。

 また、亡くなられた方々に哀悼の意を表します。

 特に被害のひどい岡山県倉敷市は私の故郷です。倉敷市の真備地区には、一緒に勤めた先生、仲間、先輩、教え子がたくさんいます。私もできる限りのことは、させていただきます。倉敷のことを考えると、心が苦しいです。一日も早い復興を心より祈っております。

 さて、前回より「教師と子どもとの信頼関係」についてお話をしています。今回は、教師と子どもとの間に、信頼関係がないと、どうなってしまうのか...というお話です。

 「何を言うかではなく、誰が言うか。」という考えをお聞きになったことがあるでしょうか。ある組織の会議で同じことを提案しても、人によってその提案が通ったり、通らなかったりするというお話です。学級経営がまさにそれなのです。

 「会議で提案が通る」という現象は、その「提案」のすばらしさもあるのですが、実は提案のすばらしさよりも、提案した人の信頼度によるものが大きいのです。つまり、「○○先生の言うことだったら…。」という状況です。

 これは、大人の世界だけではなく、子どもの世界でも同じです。子どもとの間に信頼関係ができあがると、授業も学級経営も比較的スムーズにいきます。

 事は単純なのです。逆を言えば、信頼関係ができていないと、何もスムーズにはいかないということです。

 以前、私は次のような失敗をしました。

 6年生を担任し、子どもたちを成長させようと、自分なりに日々悪戦苦闘をしていました。そして、5月になったある日、私は子どもたちに次のように投げかけました。

「みんな、4月からよくがんばったね。もう立派な6年生ですね。これからは、自分たちで考えて、どんどん正しいことをしてみようね。」

 おそらく、私からは、「みんなのことを信頼しているよオーラ」が満載だったのだと思います。今思えば、子どもたちもしらけていたようにも思います。私は、子どもたちのことを信じているという名目で、様々なトラブルをスルーしている時もありました。今思えば、最低な教師ですが…。

 結果、どうなったかは…。もうお分かりだと思います。地面に這いつくばる思いで、卒業させたことを覚えています。信頼関係がないので、大きなトラブルの連続でした…。

 「信頼関係をつくる」とは、どういうことなのかを、具体的に考えていなかったのだと反省しました。教師だけが、「信頼関係ができている」と勘違いし、時期尚早ながら、子どもたちを手放してしまった結果です。

 それからは、「信頼関係」をどのように構築し、どのような状況が「信頼関係がつくられている」状況なのかを、毎年きちんと考えるようにしています。

 次回は、具体的な方法についてお話していきます。

 それでは。

松森 靖行(まつもり やすゆき)

大阪府公立小学校教諭
休日には全国の教員セミナーに講師・受講者として参加、仲間と切磋琢磨しています。2014年度は大阪府の教員となり、若手教員研修を担当。若手の皆さんと一緒に学び直しをしています。

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