2018.04.18
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100%でなくてもいいよ

新年度が始まり、どの学校も慌ただしい状況になっていると思います。私は先月卒業生を送り出したところですが、今年度は再び新入生の担任となり、新たなスタートを切りました。教員としては担任しているクラスの生徒がいなくなると寂しいものですが、今度は新たな生徒たちとの出会いに嬉しさを感じています。

クラス担任として、入学式に何を伝えるか、あれこれ考えます。さて、その後数日が経過したわけですが、今度は顔合わせが終わった段階で、生徒たちの様子を踏まえた上での声がけが必要になってくると思います。今日は、その中のひとつを紹介したいと思います。

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭  山形県立米沢東高等学校 教諭 高橋 英路

新入生の緊張はかなり大きい

新入生にどんなことを伝えるか?入学式当日に伝えたいことについては、前回記事「新年度に向けて」を書きました。良ければ、こちらもお読みください↓
https://www.manabinoba.com/tsurezure/017377.html

入学式から数日がたち、私たち教員も慌ただしいですが、新入生にとってはもっとだと思います。ここ数日で通学手段や行動時間、行動範囲、友人関係など、自分の周りの環境が大きく変化しました。特に卒業式が終わって春休みでゆっくり過ごしていた頃とのギャップは凄まじいと思います。こうした中、新入生が感じているストレスや緊張は、私たちの想像以上のものになっています。学校では必死に周りについていこうとして、家に帰るとグッタリという状況の生徒も多いことでしょう。

さて、そんな時期に、SHRなどでどんな話をしていますか??

頼っていいよ

最近のSHRで話をしたのが、「常に100%の自分を見せようとしなくていいよ」ということです。もちろん、常にレベルアップを目指す、向上心があるということは良いことです。が、この時期はどうしても緊張していたり、知らない人の前で立派に振舞わなければいけないとか、いろんなことを考えてしまいがちです。そのせいで疲れたり、ストレスを感じてしまったりして、学校へ行くことが億劫になることがあるかもしれません。

 私たちは人間ですから、常に100%の状態でいることは不可能で、時にはグッタリ疲れた様子を見せたり、気分が乗らなかったりということがあります。でも、それは当然のことであって、私たちも分かっています。特に本校は夜間定時制ということもあり、日中目一杯働いてから来る生徒はかなり大変です。だから、無理に100%の自分を出そうとせず、「今日は具合が悪くて、頑張ってはみたけど60%くらいの状態だな」ということでも良いと思います。私たち教員は、それを責めたりはしません。友達同士でも同様に、「◎◎さんは、今日は具合が悪そうだから、何か手伝ってあげようかな」といった感じで、助け合えたら良いと思います。また、自分の方から「今日はこういう状態で◎◎の活動は十分にできないかも」と、SOSを出すことも良いと思います。社会に出たとしても、人は一人で生きているわけではなく、お互いに助け合って生きているわけです。誰かに頼ることも時には必要ですから、学校でも遠慮なく、私たちを頼ってほしいと思います。

 本校は卒業まで4年間なので、全日制の学校よりも長い高校生活を送ることになります。また、仕事と学校の両立という特別な状況もあります。気を張りすぎず、楽に構えることも必要だと感じ、ガチガチに緊張していた生徒たちに話をしてみました。さて、今年度はどんな1年間になるのか、楽しみです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。今年度もよろしくお願いいたします。

高橋 英路(たかはし ひでみち)

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭


クラス担任と、地歴科で専門の地理を中心に授業を担当。生徒達の「主体的・対話的で深い学び」が実現できるよう、p4c(philosophy for children)やKP(紙芝居プレゼンテーション)法などの手法も取り入れながら日々の授業に取り組んでいます。

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