卒業に向けてのカウントダウン
卒業式まであと少し。(全国、どこの小学校の一か月を切っている頃だと思います)
残された日々をこれまでよりも大切にするためにも、
卒業までの日めくりカレンダーとして、カウントダウンを始める学級も多いと思います。
私が6年生を担任している時にいつもしていたカウントダウンの方法を紹介します。
大阪市立堀江小学校 主幹教諭 (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) 川村幸久
◆カウントダウンの日にちを決める◆
学級全員がそろっている時に
誰がどの日を担当するのかを決める時は、全員が欠席をしていない日に決めるようにします。
一人でも休みがいる場合は、決めないようにしていたので早めに日にちだけでも決めるようにします。
決める手順は
① 黒板に1~30までの数字を書く
② 大きな行事がある日には、その日の場所に行事名を書く
③ 30日から順番に聞いていき、一人1つずつ決まるまで聞いていく
◆カウントダウンの用紙を書く◆
絵日記の用紙を使う
サイズは、A4です。
● 絵日記の用紙の上の絵を描く場所には、カウントダウンの日にちを。
● 下の日記の文章を書く場所には、その日に感じた学級のみんなへのメッセージを。
カウントダウンの用紙を書く時間を一斉にとるのですが、メッセージはその時々に考えて書くようにします。さすがに、1月初旬に、3月の頃の学級の友達についてのメッセージを書くことはできませんもんね。
数字を大きく書く他には、きれいに色を塗ったり、イラストを描き加えたりするようにします。
◆カウントダウンを始めよう◆
帰りの会で友達にメッセージを
そして、学級全員へのメッセージは、帰りの会で読むようにします。
読み終えた後は、画用紙に貼って教室の後ろに次々と掲示するようにします。
卒業間近になると、30日からのカウントダウンが29・28・・・・・15・14・13とすべて掲示されるようになります。
◆卒業式を少し意識して取り組んでみよう◆
起立・礼・着席の練習と兼ねる
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① 担当者が全員の前に来てメッセージを読む
② 全員起立する
③ 前を向いて静止姿勢で待つ
④ 手を横にして礼をする(1・2・3)
⑤ もう一度前を向いて、静止姿勢で待つ
⑥ 着席する
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先生からの連絡は済ませておくようにして、①~⑥の手順を終えて解散するようにしていました。
この一連の流れは、卒業式の時によくする流れです。
立つタイミングや、礼の姿勢など、卒業式の時から練習するのではなく今から練習しておくことでタイミングもそろってできるようになります。
ここでは、十分書くことはできませんでしたが、
卒業式の練習の時に(時には、慌てて)指導する内容を、様々な機会をみて、担任が早め早めに学級で指導していくことで、子供たちの負担は随分へっていくと思います。その分、歌を練習する時間を十分に確保することもできるし、他の学習をする時間にも置き換えることができます。
カウントダウンを通して、子供たちに残りの毎日の生活を見直し、日々を大切に過ごして欲しいという担任の想い。その裏に、少し担任として持っておいてもよい視点ではないでしょうか。

川村幸久(かわむら ゆきひさ)
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)
教師生活15年目。これまでの担任・教務主任の経験、大学院での学びを省察し、学級経営やICT活用、体育科教育を中心に、皆様と情報共有をさせて頂ければと思います。
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