2018.01.02
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可能性を信じて

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

新年を迎えた今回は「可能性」について書きたいと思います。

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明

「変化の大きな年」

2017年は私にとって大きな変化の年でした。22年間勤めた小学校から短大へ移りました。そういった日々で感じたことは、自分の「可能性」についてです。これまで「小学校」という枠や「教育公務員」という枠の中で色々と活動をしていたのだと思います。その事によって守られていたことや助けられていたこともあったのだと思います。逆に自分の力を十分に発揮できていない部分もあったのだと思います。少し環境が変化し、私は様々な挑戦をすることができました。そういった日々の中で自分の力が伸びたのではと思っています。これまで以上に様々な職種の人との出会いの中で色々なことを考えました。また、文章を書く機会もこれまで以上にたくさんありました。まだまだなのですが、少しはまともな文が書けるようになったのではないかと思います。

「変化に気付くことができるか」

私が体験した「変化」や「挑戦」はどんな立場の人にとってもあてはまることなのだと思います。今回の私の変化(小学校→短大)は大きなものでした。大きな変化でなく小さな変化の中にも自分の力を伸ばす可能性はあるのだと思います。日々たくさんある変化において成長につなげられるかどうかのポイントは「意識ができるか」なのではないかと思います。日々の生活の中で自分の小さな変化に気付き、それが成長なのだと感じることで、その成長が促されていくのだと思います。

「挑戦することができるか」

また、「挑戦」することができるかは大きなことだと思います。何かに挑戦する時には「躊躇・不安」の気持ちがあることが多いです。「挑戦」には「リスク」を伴うことが多いからです。そういったリスクのことを考えると、「やめておこう」という選択になることもよくあります。そういった時、自分の可能性を信じ、挑戦することができるかどうかで成長できるかどうかが決まるのだと思います。私も小学校の教員をやめる時には色々な悩みがありました。色々とありますが、一歩踏み出したことは正解だったのだと自分で思って(思い込んで)います。

「失敗をどう生かすか」

4月から色々なことに挑戦してきました。そういった中ではなかなかうまくいかないこともありました。そういった「失敗」は、その後のやり方次第で、「マイナス」にも「プラス」にもできるのだと思います。この半年で論文を4つ書き、投稿しました。3つはボツになってしまいました。論文はそれなりに手間を掛けて書いたものなので、不採用の知らせが来るとかなり凹みます。そこで、その知らせを破り捨ててしまうようなことをしてもあまり進歩はありません。始めは少し嫌な気持ちもあるのですが、その知らせに書いてある「改善案」のようなものをじっくりと読み込みます。こちらの弱い部分を鋭く指摘してきているものが多いです。そういったものをしっかりと受け止め、次に生かすことでうまくいかなかったことが「プラス」になります。

論文の例を挙げましたが、学級経営などにおいては親からのクレームなどが同様なのかもしれません。「クレームは成長のきっかけ」という文に以前、似た事を書いたことがあります。興味のある方はご覧ください。

「2018年は成長のチャンス」

2018年は、学校や教師において変化の多い年になることが予想されます。「働き方改革」の話し合いが熱心に行われていました。また、学習指導要領の改訂も進められます。こういった変化の大きい時は、成長のチャンスなのだと思います。教師自身の可能性、学校としての可能性、子どもの可能性・・・。もっともっと成長の余地はあると思います。

この一年が皆さんにとって素晴らしき年となることをお祈りいたします。

鈴木 邦明(すずき くにあき)

帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
神奈川県、埼玉県において公立小学校の教員を22年間務め、2017年4月から小田原短大保育学科特任講師、2018年4月から現職。子どもの心と体の健康をテーマに研究を進めている。

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