2017.04.28
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

教員もアクティブに(vol.2)

前回、教員がアクティブに動くことの
重要性について記事を書きました。

今回は、それを踏まえて
私自身がこのような場に記事を
書こうと思った動機などについて、
授業で生徒に伝えたことをもとに、
書きたいと思います。

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭  山形県立米沢東高等学校 教諭 高橋 英路

発信力をつける

私は、授業を通して、
「自分の考えを他者に発信する力(=発信力)」
をつけてほしいと考えています。

前回の記事で、生徒にやってもらう前に
まず教員が!という内容を
書きました。

これについても、まさに同じで、
生徒につけてもらいたいからには、
自分自身の「発信力」も
大事にしていきたいと考えています。

では、なぜ「発信力」なのか?

どんな時代に生きている?

4月最初の授業はオリエンテーションということで、
授業を通してつけてほしい力について
説明しました。

その前提として、
今自分たちが生きている時代はどんな時代だろう?
ということを考えてもらいました。

今回は、スーパーのレジを例として、
  かつて:数字のボタンのみ、値段を直接入力するタイプ
  現在1:タッチパネルで数字以外にも様々なボタン、
       様々な機器が接続されているタイプ
  現在2:セルフレジ
といった3パターンの画像を見せ、
それぞれ、レジ係の人に求められる力は
何だろう?ということを考えてもらいました。

かつては、
レジを打つ速さや集中力といった回答が多く、
現在は、
臨機応変な対応力や親切さといった回答が多く出ました。

回答の是非は置いておいて、
同じ仕事のはずなのに、
とにかく変化が大きいということは
伝わったようでした。

つまり、自分が高校や大学を卒業して
就職したとしても、
そのときに求められていた力と、
20年たったときに求められる力とでは
大きく変わっている可能性があるわけです。

AIにできないことは?

変化の激しい時代であることを説明した上で、
その背後にあるAI(人工知能)の存在を紹介しました。

もちろん、時代の変化の激しさは
すべてAIの存在からくるものではありませんが・・・

今回の授業では、
AIによる代替可能性が高い仕事・低い仕事の事例から、
AIが苦手としていて
人間だからこそできることを考えてもらいました。

生徒全員が納得できた回答としてまとまったものが、
 1 新しいものを生み出すこと
 2 他者と連携・協力すること
 3 自ら問いを立てること
の3点でした。

この3点から考えてみると、
 1 新たなものを生み出すこと
  ・・・新しいことを考えたら、
   「これをやってみよう!」と
   「発信」する必要があると思います。

 2 他者と連携・協力すること
  ・・・協力してもらうには、
   「これお願い!」と
   「発信」する必要があります。

 3 自ら問いを立てる
  ・・・疑問に思ったものは、
   「これはなぜ?」と
   「発信」する必要があります。

という具合に、
私たち人間だからこそできる!
とされたことは、
いずれも「発信」することが
重要だと思います。

また、発信の仕方も重要で、
他の人の共感を得る発信とは?
といったことも
考える必要があると思います。

発信することのメリット

最後に、
発信することのメリットについても
考えたいと思います。

自分の考えを発信することは、
勇気のいることでもあります。

隣の席の人に
自分の考えを伝える際も多少はありますが、
こうした場で不特定多数の方に
考えを伝えることは、
正直ドキドキします。

隣の席の気心知れた方とは、
ざっくばらんに様々な話ができるし、
言葉足らずでもスグにフォローできます。

しかし、ネット上では思わぬ誤解を招き、
校内の先生方から
「いいね!」と言われたことが、
批判的なコメントを
いただくこともあります。

しかし、それは、
決して悪いことだとは思いません。

それがきっかけで、
一つの側面からしか考えていなかった
自分に気づくこともあります。

もちろん、他の人からの
すべての意見に迎合する
必要はないと思いますが・・・。

さらに、誰かに伝えるためには、
自分自身の考えを
整理する必要があります。

これは意外と重要で、
自分の考え方について、
その妥当性や真意を
再確認することができます。

最後に

ということで、
生徒に言うだけでなく、
私自身も自分の「発信力」を鍛えたい
という考えもあり、
こうした場に記事を書こうと
考えました。

なので、様々な立場の方から、
様々なご意見を頂戴することは、
大変ありがたいと思っています。

不慣れではありますが、
今後も記事として発信していきたいと思いますので、
ご意見・ご感想など、
いただけたら幸いです。

高橋 英路(たかはし ひでみち)

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭


クラス担任と、地歴科で専門の地理を中心に授業を担当。生徒達の「主体的・対話的で深い学び」が実現できるよう、p4c(philosophy for children)やKP(紙芝居プレゼンテーション)法などの手法も取り入れながら日々の授業に取り組んでいます。

同じテーマの執筆者
  • 前川 修一

    明光学園中・高等学校 進路指導部長

  • 中村 祐哉

    広島県公立小学校 教諭

  • 笠原 三義

    戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表

  • 常名 剛司

    静岡大学教育学部附属浜松小学校 教諭

  • 赤堀 達也

    旭川大学短期大学部 准教授

  • 藤井 三和子

    兵庫県立兵庫工業高等学校 学校心理士 教諭

  • 荒木 奈美

    札幌大学地域共創学群日本語・日本文化専攻 教授

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop