春は別れの季節。
私は「別れ」がとても嫌いです。
なんで別れってあるんでしょうね、、、。
私が初めて一年生を担任したクラスの子どもたちがこの春、小学校を卒業します。
この子たちと出会わなければ、今の自分はいない。そういっても過言ではありません。
この子たちは「表現力」がとても優れている子たちでした。6月音楽の授業をみにいったとき、「虹」を歌ってくれました。あたかもそこに虹があるかのように、上を向きながら、笑顔で歌う子どもたち。歌の途中で思わず涙がでてきました。それほど感動しました。それと同時にこんなステキな子どもたちを担任しているんだ、この子たちのために自分は何ができるのかと、教師としての自分を考えさせられた瞬間でした。この子たちは四年生のとき、再び担任をすることができました。本当に幸せな1年間でした。表現力を磨き続け、学年全体で取り組んだ劇は絶賛の嵐でした。私と出会ってくれてありがとう!そして、卒業おめでとう。これからも表現力を磨き続けてください。いつまでも応援していますよ。
今年度、毎日私のクラスをサポートしてくれた大学生2人がいました。子どもたちのこと、そして私のことをたくさんのサポートをしてくれました。 感謝しかありません。
以前、先輩に
「その立場になったことない人間が、その立場の人に文句なんか言うことができない。」
と言われたことがあります。私が職員室で文句を言ってたときに言われました。経験年数が10年を越えた今、その意味がようやくわかってきたように思います。
毎日入ってくれていた大学生もきっと私にはわからないこの立場としての楽しさや苦労があったことだと思います。それでもいつも笑顔で、文句を言わずにサポートしてくれました。そんな2人はこの春から教育現場へ入っていきます。 きっと素敵な先生になることでしょう。子どもたちからたくさんの笑顔を引き出してくれることでしょう。
ただ、楽しさだけでないのが教育界です。
きっと辛いこと、しんどいこともたくさんあることでしょう。そんなときは、「縁」を大切にしてください。
私がステキな子どもたちに出会ったように、すてきな先生と出会ったり、様々な縁を大事にしてください。困ったときは、その縁で救われます。
この記事を2人が読んでいるかは、わからないけど、本当にありがとう、感謝でいっぱいです。
さぁ、来年度、どんな出会いがあるかな。
楽しみです。そして、また様々なことを発信していきます。
樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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