2015.12.08
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

シャカリキ社会科 ~第17回『世界に誇る町工場の技術力』~

広島県公立小学校 教諭 中村 祐哉

日本の町工場の技術力

 日本の町工場の技術力の高さは世界からも認められています。

 そこで,今回の小学校第5学年社会科『工業のさかんな地域』の学習では,工業地域・地帯や工業製品について学習した後に,前単元である『自動車をつくる工業』から関連付けて,「町工場の技術力」にスポットを当てて授業を展開しました。

 

一流の技術力は,人と人とのつながりでさらにパワーアップ!

 今回,東京都大田区の町工場約100社で見られる「自転車ネットワーク」を教材として扱いました。

 町工場の集まる大田区では,各工場だけではできない加工を,自転車でも回れる近隣の工場が相互に協力し合って,製品を完成させていくという素晴らしいネットワークです。

 つまり,世界でも通用する各工場の技術を結び付けて,最高品質のものを大田区の工場エリア内で製品完成まで運ぶというものなのです。

 ここでの学習は,まさに,小学校中学年社会科の既習事項である「人と人(地域)のつながり」が,第5学年で学習する「日本の工業」も支えているという点に触れさせることができるものでした。

 

世界に誇れる町工場

 子どもたちのこの学習後の感想の中には,

「町工場は,その素晴らしい技術力だけでなく,工場と工場のあたたかいつながりも世界に誇れるものなのではないかと思いました」

「大田区町工場の自転車ネットワークが,日本の他地域の町工場が集まっているところにも広まっていくと良いと思いました」

 「ネットワークと聞くとパソコンの中を思い浮かべていましたが,実際に会って話して作る世界でただ一つの製品は,きっと工場で働く人たちの気持ちの込もった素晴らしい製品なんだろうなぁと思いました」

 などがありました。

 「地域・都道府県」から「日本」というマクロ的な社会的視野ベースに広まっていく第5学年社会科だからこそ,地域に目を向けなおしたミクロべースの社会的視野に立ち返りながら,日本を見る視野を育むことも必要だと感じた時間でした。

 

 さて,次回は,12月28日(月)になります。寒くなって参りました。年末のお忙しい時期かと思いますが,次回も,どうぞよろしくお願い致します。

 

【参考文献HP】

東京都産業労働局「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局/東京カイシャハッケン伝!

http://www.kaisyahakken.metro.tokyo.jp/kigyou/tashiro-el/

中村 祐哉(なかむら ゆうや)

広島県公立小学校 教諭


「社会科教育」「国際教育」「ESD」をメインテーマに,日々授業実践と研究に取り組んでおります。拙い教育実践ではありますが,共に学ばせていただければ幸いです。

同じテーマの執筆者
  • 前川 修一

    明光学園中・高等学校 進路指導部長

  • 村上 稔

    陸中海岸青少年の家 社会教育主事

  • 泊 和寿

    石川県金沢市立三谷小学校 教諭

  • 高岡 昌司

    岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任

  • 高橋 英路

    前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
    山形県立米沢東高等学校 教諭

  • 赤堀 達也

    旭川大学短期大学部 准教授

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop