身近な社会科!ショートショート!
ゴールデンウィークも明け,みなさまいかがお過ごしでしょうか?4月に進級した子どもたちも新しい生活に慣れ,ここから夏休みまでは暑くなる季節同様に学級づくりや授業・行事が一気に熱くなる時期ではないでしょうか。
さて,今回のつれづれ日誌は,私の社会科専科という立場から,前回から今回の寄稿までの期間に私の身の回りの社会科に関連した小話をショートショート形式(小説ではないnonfiction)でご紹介したいと思います。
遠足で行ける!身近な古墳!(第6学年)
勤務校の6年生は,春の遠足で国の史跡であり,全長92メートル・幅67メートル・高さ13メートルという広島県内で最大の前方後円墳『三ツ城古墳(みつじょうこふん)』へ歩いて行きます。
社会科との学習時期も重なり非常に有意義な遠足です。
高学年の社会科になっても地域へ教材を見つけに行くことは,児童にとっても,その学習内容が身近な存在となり,とても重要なことだと感じています。社会科においては,教師の社会的事象に対する教材化への意欲と,そのアンテナは常に張り続けておきたいものですね。
お祭りを地域教材へ!子どもたちとつながりやすい年中行事!(第3・4学年)
ゴールデンウィークを使って,広島市の『ひろしまフラワーフェスティバル』と福岡市の『博多どんたく』,二つのお祭りに出向きました。
このようなお祭りは,地域を学ぶ第3・4学年の社会科においては,非常によい教材になりえると思います。
以前,つれづれ日誌でも書かせて頂きましたが第3・4学年の社会科授業のキーワードは,『地域の人々』を軸とした『工夫(知恵)』と『努力(汗)』だと感じています。
また第3・4学年で地域の年中行事を扱うことは,小学校学習指導要領解説 社会編(東洋館出版社)にも明記されています。
今回取り上げた二つのお祭りは『都市まつり』と言われるもので,『祭祀・祭礼』のお祭りとは少し意味合いが異なることを子どもたちに把握させる資料を提示したり,同じゴールデンウィークの行われた二つのお祭りにおける『工夫』の共通点を見つけさせながら,地域の人々の『努力』に気づかせていく学習活動なども考えられます。
教材でお祭りを扱うことで子どもたちの関心・意欲ももちろん高まりますし,なによりそのお祭りに子どもたち自身も楽しみながら参加(体験)できるという良さがあります。
このような視点で単元開発していくと,授業を進めていく中で子どもたちの新たな気づき(知的な気づき)にも出会えるかもしれませんね。
中村 祐哉(なかむら ゆうや)
広島県公立小学校 教諭
「社会科教育」「国際教育」「ESD」をメインテーマに,日々授業実践と研究に取り組んでおります。拙い教育実践ではありますが,共に学ばせていただければ幸いです。
同じテーマの執筆者
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)