2026.06.07
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外庭を整える日、教室の空気を思う~ボーズマン・モンテッソーリ保育園の環境美化の日

アメリカ・モンタナ州のボーズマンという町で、モンテッソーリ保育士として働くかたわら、大学院でも学びを深めています。
今回は、外庭を整える行事について綴ります。

ボーズマン・モンテッソーリ保育士 城所 麻紀子

週末の行事

5月のある土曜日、午前9時から午後1時まで、私の勤務するモンテッソーリ保育園で、Beautification Day(環境美化の日)という外庭の整備行事がありました。
週末に学校のイベントがあることはほとんどなく、私にとってはちょっと珍しい一日でした。

平日は子どもたちの声でいっぱいの場所に、土曜日の朝、作業のために入っていくと、それだけでいつもとは少し違う空気が流れていました。

参加することにした経緯

以前はこの行事は、保護者が中心になって作業し、先生たちはサポート役に回るものでした。
なので、最初は特に参加するつもりはありませんでした。

ところが数日前、オペレーションマネージャーから「参加してもらえるとうれしい。保護者が1組しかエントリーしていなくて」と声をかけられました。

1組、と聞いて、思わず「え、1組?」と聞き返してしまいました。
そこまで少ないとは思っていなかったからです。
声をかけられたこともあり、参加することにしました。

1組、という数字

もちろん、どの家庭にもそれぞれ事情があります。
週末ということで、園の行事まで手が回らないこともあるのだと思います。

でも、保護者参加が前提の行事で、参加者がほとんど集まらないというのは、やはり少し引っかかるものがありました。
ただ人数が少ない、というだけではない感じです。

普段の送迎時の表情や、ちょっとした会話の温度、学校に足を運ぶことへの気持ちの近さや遠さ。
そういう目に見えないものが、こういう場面でふっと形になるように思いました。

運営の難しさを感じる中で

園では以前から、運営の難しさを感じる場面がありました。
ごたごたが絶えず、保護者からの反応も厳しい。

夏セッションへのエントリーも、例年より少ないと聞いていて、大丈夫なのだろうかとつい考えてしまいます。

でも、私ができるのは、自分の仕事をちゃんとすることだけです。
目の前の子どもたちを迎える場を整えて、その日その日に必要なことを丁寧にやる。

教室の中でも外でも、環境を整えるというのは、ただきれいにする以上のことなのだろうと思います。

そして雪

作業が終わったあと、天気予報どおり雪が降り始めました。
5月の半ばに外庭を整えて、そのあとに雪を見るのですから、やっぱりモンタナはすごいなと思います。

せっかく土を整えて花を植えても、その直後に雪が降る。
人の計画なんて、自然の前では本当にあっけないものです。
外庭を整えることも、教室の環境を整えることも、似ているのかもしれません。

整えたからといって、すぐに何かが変わるわけではない。
それでも、そこで過ごす子どもたちのために、できることをしておく。

その積み重ねが、あとから場の空気をつくっていくのだろうと思います。
そんなことを考えた土曜日でした。

城所 麻紀子(きどころ まきこ)

ボーズマン・モンテッソーリ保育士、元サンディエゴ日本人向け補習校講師、モンタナ州立大学院家族消費者科学科 修士課程


2020年からアメリカのモンタナ州の人口5万人の町で、モンテッソーリ保育園の保育士をしています。
アメリカといっても、白人約90%、アジア人約2%(最近増えました!)という環境です。
あまり日本人の方に知られていない、アメリカの田舎での教育や生活の様子などを共有できたらいいなあと思っています。

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