2026.01.26
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年明け、新しい子どもたちと大忙し

アメリカ・モンタナ州のボーズマンという町で、モンテッソーリ保育士として働くかたわら、大学院でも学びを深めています。
ボーズマンの暖冬はまだ続いていて、今日は外でみんなで午後のおやつを食べました。

ボーズマン・モンテッソーリ保育士 城所 麻紀子

日本の写真集を教室へ

地図を作るレッスンをした子どもたち向けに、なにかアジアや日本の紹介ができないかなあ、と年末年始に何冊か写真集を購入しました。その中の1冊を子どもたちに見せてもいいかな?と主任の先生に聞いてみると、「もちろん!」ということで、さっそく教室に持ち込んでみました。

昨日は教室がわさわさしていて、機会を逃しました。今日は、手持ち無沙汰でにぎやかにし始めた5歳の女の子と、来月5歳になる女の子にうまく声をかけて、連れてきました。

過去にも、違う本を教室で子どもたちに見せたことがありましたが、興味をひくポイントが、けっこう思っていたのと違うので、どんな反応になるか、半分楽しみ、半分どきどき。あと、わたしが着物を着ている結婚式の写真冊子も持参しました。

子どもたちが見つけたお気に入りのページ

4人がけの机に座って見始めると、他に3歳の女の子と4歳になったばかりの男の子などが集まってきました。レインボーブリッジの写真を見て、「わあ!レインボー・ブリッジー!」と英語で歓声が上がったのも、全然予想していませんでした。

年始から新しくクラスに加わった3歳の女の子がお城の写真にすごい興味をもち、「いつかこのお城に行ける?ドラゴンに会える?」と目を輝かせると、5歳になる女の子が、「は?ドラゴンは現実にはいないんだよ。だから、見られないよ」とぴしゃりと。

京都の竹林も人気で、「この竹すごいねー」「あれ、なんでこの竹は色が茶色なの?」とか、私も知らないような質問まで。ただ、たしかに、今まで注目していませんでしたが、竹の色や太さがそれぞれ違うことに気づかされました。

鳥取の砂丘と海も「わー、きれい!ボーズマンには海がないよね」とか、沖縄のヨットレースの写真では、ヨットに何人乗ってるかを数えて喜んでいたり、ほんとに予想しないことが起きるのが、本当に楽しい時間です。

わたしの家族写真を前にして

そして、もうすぐ5歳の女の子だけは、わたしの結婚式のときの家族写真を見て、「じゃあ、まきの家族は、ここに住んでるんだね。会えないね」としんみり。
大人もそうだけど、人に注目するタイプと、景色などに注目するタイプというのがあり、この頃から傾向が見られるんだなあと改めて実感しました。

ボーズマンの教室からひろがるアジアの世界

たった1冊の写真集なのに、ここボーズマンの教室から、日本やアジアの景色に、子どもたちの視線がすーっと伸びていくのがおもしろいなあと思いました。ドラゴンを信じる子、竹の色の違いにこだわる子、海のある世界を想像してみる子。それぞれ全然違うところに引っかかってくれます。

この新学期から、ベトナムにルーツのあるアジア系の子どもが1人、クラスに入ってきました。だからというわけでもないのですが、自分の日本のことだけじゃなくて、アジアとしてのいろんな国のことを、前よりももう少し自然に話してみたくなってきました。ベトナム語で「こんにちは」と「ありがとう」くらい覚えて、日本語といっしょにみんなで言ってみたらおもしろいかな、なんてことも考えています。

「家族に会えないね」と、少し寂しそうにぽつんと言った女の子の言葉が、頭のどこかに残っています。たしかに、すぐには会えないし、ここからは見えません。でも、こうやって写真を囲んで「いつか行ける?」「ドラゴンいる?」なんて話している時間が、日本やベトナム、いろんな場所を子どもたちの心の中につなげていってくれるのかなあ、と感じました。

次はどんな景色を見せようかな

写真集を片づけながら、「次はどんな景色を見せようかな」「どんな言葉をいっしょに覚えようかな」と、またひとつ、楽しみが増えました。

城所 麻紀子(きどころ まきこ)

ボーズマン・モンテッソーリ保育士、元サンディエゴ日本人向け補習校講師、モンタナ州立大学院家族消費者科学科 修士課程


2020年からアメリカのモンタナ州の人口5万人の町で、モンテッソーリ保育園の保育士をしています。
アメリカといっても、白人約90%、アジア人約2%(最近増えました!)という環境です。
あまり日本人の方に知られていない、アメリカの田舎での教育や生活の様子などを共有できたらいいなあと思っています。

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