2024.03.22

異国の地からの風景〜アフリカ大陸へ

ついにオンライン交流はアフリカ大陸へ到着！？
その交流から見えた風景、子どもたちが感じたことを簡単ですがまとめます。

兵庫県公立小学校　教諭　羽渕弘毅

いざ交流！英語で質問！

ついにオンライン交流はアフリカ大陸に到着しました。
幼なじみがJICA海外協力隊に参加しているため、交流をお願いしました。
英語を使って、教室の外の風景をのぞいてみる、ふれてみることを目標としました。
当日、子どもたちにはどこかの国と英語で交流をするとだけ伝えていました。

私の友人は日本人なのですが、子どもたちは「どこの国の人だろう？」と英語で質問をします。

・What time is it now?
・Where are you now?
・Can you speak Japanese?

臆することなく、色々な質問が出るところには成長を感じました。
友人が日本人だと分かると一安心。
今回の交流先はアフリカ大陸にあるモザンビークです。
子どもたちには馴染みのない国ですが、アフリカ大陸にあることを聞くと色々な想像がふくらみます。

モザンビークという国－日・モザンビーク外交関係樹立40周年

現地の大学生も巻き込んで…

数回は現地の大学生にもオンライン交流に参加してもらい、モザンビークに関する質問をしました。
「美味しい食べ物は？」
食べ物に関する質問は、どこの国と交流する際にも盛り上がります。
友人の冷蔵庫を見せてもらうと、日本では見たことがないような食品が並んでいます。
「美味しそう〜！」と目を輝かして見ていました。
「日本食は恋しくないの？」素朴な質問が出て、お米や日本食の値段の違いを教えてもらい、驚きの連続でした。

モザンビークで有名な日本のものは？

子どもたちは台湾の子どもたちへ日本のおすすめスポットを紹介することが外国語科における３学期の目標となっているので、大学生に日本に関する質問をたくさんします。

・行ってみたい場所は？
・食べてみたい日本食は？
・有名な日本のものは？

やはり遠くアフリカの地でも日本のアニメは人気だそうです。
「台湾のみんなにもアニメのグッズを購入できるところを紹介しよう！」とモザンビークでの交流が台湾との交流へのつながり、次への原動力を生み出します。

想像していたアフリカ

色々な質問をしているうちに子どもたちの想像するアフリカと大きく違うことに気がつき始めます。
特別に友人が住んでいるマンションから外の景色を見せてもらうと、そこには都会の風景が広がっているのです。

「草原が広がっていると思っていた！」
「建物ばっかり！」
「思っていたアフリカと違う…！」

自分たちが抱いていた固定観念が揺らぎ始めました。

モザンビークの教室から見えた景色

モザンビークの教室を見ると日本との違いが鮮明に伝わってきます。

・机が２人で１つ
・窓がない
・電気もない
・たくさんの人が教室に入っている
・エアコンは？
・タブレットやWi-Fiは？

同年代の子どもたちが学んでいる姿を見て、それぞれに思うところがあったようです。

環境教育？

「なんで○○さんは日本を離れて、モザンビークにいるの？」
私の友人は現地で環境教育をしています。
ゴミの捨て方をはじめ、ポイ捨てをしないことなど、日本では当たり前じゃないかと思うことを友人は各学校で教えています。
その中でJICAの説明をしてくれました。
数人ですが、「私もできるかも？」「やってみたい〜！」という声も聞こえました。

文化にふれること

ICTは遠隔地との交流を可能にします。
普段会えない人とオンラインで話すことができます。
オンラインではあるものの、それぞれの文化にふれることができます。
感じ取ったことは個人によって違いますが、こういった経験を自分の次の学びへ活かしてほしいと思います。
今後は、こういったオンライン交流を軸にしてプロジェクト型の学習として総合的な学習の時間と上手く組み合わせながら単元を構成していきたいと考えています。