子どもたちとの関係
夏休みは時間の余裕ができ、子どもたちの送迎をすることが多くなりました。
そこで見つけた、当たり前だけど大切にしたいことを自戒をふまえてまとめます。
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭 羽渕 弘毅
「格闘」の夏休み
さて、夏休み。
出張や研修などがあるものの、普段と比べて余裕はあります。
家にいる時間もいつもより長くなります。
そこで我が家の子どもたちとの「格闘」が始まります。
激動との「格闘」
子どもたちとの朝は激動です。
家事や準備、「行きたくない!」「〜がイヤ!」、ケンカ…。
普段はしないことなので、朝の数十分が本当に激動でした。
特に「行きたくない!」との格闘は大変です。
着替えない、車に乗らない(乗っても降りない…)、逃走!?するなどなかなかハードな日々です。
こんな子どもたちですが、先生たちの顔を見た途端に笑顔になって、走って登園をします。
そんなシーンを毎日見るとこう思うのです。
「やっぱり子どもたちとの関係だよな〜」
やっぱり子どもたちとの関係
現在、○○法や〜メソッドなど色々な指導法や授業のあり方について目にします。
もちろん、どの方法も素敵なものでマネしたくなるものばかりです。
私も初任者だった頃は色々な方法をマネて、失敗と少しの成功を繰り返してきました。
「格闘からの笑顔事件」を通して、指導方法よりも子どもたちとの関係性の重要性が大事だなと改めて感じさせられました。
「大人の言葉、行動、表情が子どもたちにどれぐらい響いているか」
大切ですね。
大切とわかっていても、なかなか難しい…!
授業がうまくいかない!?
「外国語の授業がうまくいかない」という相談を受けることがあります。
子どもたちとの関係性や指導者としての立場についての困難さに行き着くことが多いことに気がつきました。
という記事を書いている時に、こんなことを思っている方はいないのだろうか? と思って、普段読んでいる書籍や雑誌から探していたところ…見つけました!
大修館 英語教育(2023年5月号)「そもそも談話室」
奥住(2023)より
「○○さん、どうした?大丈夫?」と声をかけるだけでいいでしょう。そうやって生徒と教師の約束事を確認していくことが、地味なんだけど信頼を築いていくことにつながるんだと思います。
この記事をまとめながら、2学期頑張らないと…少し焦っています。
「授業で勝負だ!」と言いたいものの、やっぱり子どもたちとの日々の関わりを大切にしたいですね。
察する子どもたち
子どもたちは本当に敏感です。
指導者が意図しなくても、指導者が見せる表情や行動から「何を期待されているのか」をすぐに察します。
「子どもたちに気に入られよう!」というような関係ではなく、日々の関わりの中で「私は君のことを気にかけているよ」とメッセージを言葉と行動で伝えていきたいと思います。
羽渕 弘毅(はぶち こうき)
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。
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