2022.05.15
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外国語活動におすすめしたい絵本

中学年の外国語活動では毎時間、絵本を読むようにしています。

今回は、その中でも個人的におすすめしたい絵本を紹介しようと思います。

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

外国語活動でぜひ子どもたちに読んでいただきたい絵本

絵本教材の活用については、少し古い資料ですが文部科学省より参考資料が出ています。

「中学年と対象とした、絵本活用に関する基本的な考え方」(文科省)

今回は、外国語活動でぜひ子どもたちに読んでいただきたい絵本を紹介します。

『GOOD NIGHT, GORILLA』
簡単な挨拶と動物名が出てきます。同じ表現の繰り返しなので、導入期にはピッタリです。
電気を消すと…? 
人気の一冊です。

『Baby HAPPY Baby SAD』
これも同じ表現が繰り返される一冊です。
「あ〜!」「え〜!!」子どもたちの反応を確かめながら読むと良いですね。
シリーズになっているので他のタイトルも読んでみてはいかがでしょうか。

『No, David!』
絵だけでも十分楽しめます。
”What’s next?”などと次のページを予想しながら、やり取りを中心に読み進めるのがおすすめです。

『Shark in the Dark!』
”What’s this?”と尋ねながら絵本を楽しむことができます。
最後はまさかの…?

『DON’T PUSH THE BUTTON!』
日本語の絵本にもなっている一冊です。
緊張と緩和を大切にしながら、読み進めていきたいですね。

『Pants』
面白いです。
リズムよく読むのは難しいかもしれませんが、歌もあるのでぜひ活用してみてください。

『I just ate my friend』
友だちを食べてしまった怪獣が色々な怪獣に「友だちになろうよ」と話しかけていると…?
オチには驚かされてしまいます。

『I WANT MY HAT BACK』
Jon  Klassen の一冊です。
日本語にも翻訳されています。
動物たちのやり取りが非常に面白いです。
教室内の活動にも使えるかもしれません。

『Triangle』
これもJohn Klassen の一冊で日本語にも翻訳されています。
三角形だけではなく、丸や四角形のお話もあるので単調になりやすい形の学習のアクセントになります。

『Where’s Spot?』
定番ですね。
仕掛けがとても面白いです。
前置詞の学習にも使えるので、高学年にもおすすめです。

絵本の読み聞かせの仕方について

『Let’s Try! 2』の指導編には<絵本の読み聞かせの仕方>(p.39)として以下の点が記述されています。

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外国語活動での読み聞かせについては,次のようなことに留意して行うとよい。
・指導者は,ジェスチャーを付け,表情豊かに読む。これらも児童にとっては,物語の筋などを理解するための大切な手掛かりとなる。
・単に絵本に載っている文言をそのまま読むのではなく,児童に絵本の絵や筋についてときおり質問しながら,児童を絵本の世界に引き込むようにする。
・ページをめくる際には,次に何が起こると 思うかなどと発問し,児童に話の展開に興味をもたせる。そうすることで,児童は「次はどうなるだろう」と,より興味をもって,指導者の読み聞かせを聞くと思われる。
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授業で絵本を活用してみませんか?

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。

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