2022.02.11
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表現の幅を広げるには...?

外国語活動や外国語科の授業でよく見られる光景ではないでしょうか?

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

将来の夢を発表する授業で

こんな授業を見たことがあります。
将来の夢を発表する授業でした。

Aさん

I want to be a teacher. 
I like science. 
I want to join a science club in junior high school.

Bさん

I want to be a cook. 
I like home economics. 
I want to join a cooking club.

Cさん

I want to be a baseball player.
 I like baseball. 
I want to join a baseball club.

授業の良し悪しは別として、子どもたちの思考や表現の『かたまり』を感じないでしょうか?
この記事を読まれた方も、おそらく一度は経験したこと(するであろうこと)ではないでしょうか。
では、この『かたまり』をほぐすには指導者が一体どのような支援をすれば良いのでしょうか?

思考や表現『かたまり』をほぐすには

私がこういった場面に遭遇した時に、子どもたちに投げかける言葉は『NOT』です。

例えば

「なりたくない職業は?」

この一言だけで、子どもたちは改めて職業や理由について自分なりに考えたり、表現を付け加えたりします。
自分なりに考えることで表現がぐっと広がりを見せます。
もちろん、クラス内には誰かが選んだ「なりたくない職業」に就きたいと考えている子もいるので注意が必要です。
( I don’t want to be a teacher. と言われたら凹みますよね)

この『NOT』の考えは将来の夢だけでなく、他の単元でも活用することができます。

普段の授業の中で、『かたまり』が見られた時は、子どもたちの『NOT』の考えを引き出してみてはいかがでしょうか?

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。

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