何のために「振り返り」をするのか
今回は外国語教育だけではなく、全科目に関わることを書かせていただきました。
授業で行う「振り返り」、どのような目的で振り返っていますか?
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭 羽渕 弘毅
どのような目的で振り返っていますか?
学校や地域によって、「振り返り」の中身や方法が様々だと思います。
では、何のために授業の「振り返り」をするのでしょうか?
考えてみてください。
こんなことが考えられます。
・授業への参加度合いを調べるため(授業が楽しかったかどうか)
・自分の指導を改善するため
・「記録に残す」評価のため
……などなど、たくさん考えられます。
しかし、私の考える振り返りの目的は以下の通りです。
それは、
授業におけるめあてに対して、めあてを達成することができたか(もしくは何を改善すればめあてを達成することができたか)を振り返る
ことです。
振り返りの悩みや不安
また振り返りをしたとしても、以下のような悩みや不安がよく述べられます。
・振り返りをひとつひとつ見る時間がない
・線を引いたり、丸をつけたり、スタンプを押すのが大変
など振り返りをした後の作業に手間がかかるという声が見受けられます。
その時は、振り返りの目的に戻りましょう。
授業におけるめあてに対して、めあてを達成することができたか(もしくは何を改善すればめあてを達成することができたか)を振り返る
授業での『振り返り』変えてみませんか?
指導者がめあてを集めて活用する際に気をつけることは2つあると考えています。
①クラスのどれぐらいの割合がめあてを達成できているかを確かめる
②めあてを達成できなかったと考えている児童生徒への次時の指導に生かす
つまり「指導に生かす」振り返りであることを意識することが必要です。
明日からの授業での『振り返り』変えてみませんか?

羽渕 弘毅(はぶち こうき)
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。
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