やり取りを継続させるビンゴ?〜その2〜
前回の「やり取りを継続させるビンゴ?〜その1〜」の続きです。
指導者に言わせるだけではなく、クラス全体で対話できるような仕掛けをつくりましょう。
兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅
『質問することは難しい』
毎時間、指導者の英語の質問に答える時間(Quiz Time)をつくると、英語の質問に答えることは簡単になってきます。
しかし、質問をすることは簡単そうで難しいのです。
児童が児童に質問するビンゴ
今回のビンゴのルールは、
- 質問する相手と内容を決めることができます。
- その質問された相手がビンゴカードにある表現を使うことができれば◯がつきます。
仲間との意思疎通が重要となってきます。
クラスのチームワーク、どれぐらい仲間のことを知っているかも影響します。
指導者に、ある表現や語彙を言わせるビンゴでは、クラスによっては特定の児童ばかりが発表し続ける可能性もあります。
今回のルールでは、児童が児童に質問をすることになっています。
そうすることで、たくさんの児童が活躍できることにつながります。
ビンゴカードも指導者に言わせるものよりも、より簡単な表現を用いて作成すると良いでしょう。
肩の力を抜いて楽しみましょう
『質問することは難しい』
「こうやって質問をするんだよ!」と『定着させる』という指導よりも、もう少し肩の力を抜いて、『操作できるように…』という視点を指導者がもつとビンゴがもっと楽しくなりますよ。

羽渕 弘毅(はぶち こうき)
兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。
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