2020.06.15
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学校から飛び出そう!

昨年度から「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」となり、各学校で創意工夫ある探究学習が行われています。また、教科・科目の授業においても外部連携を積極的に行っている学校もあるようです。かつての学校に比べ、外に飛び出したり、外部人材を積極的に受け入れたりする素地があるわけですが、そんな中でさらに外に飛び出してほしいという思いがあり、記事を書いてみました。

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭  山形県立米沢東高等学校 教諭 高橋 英路

学校から飛び出し、自走する企画

前回の記事では、休校中に実施したオンライン支援について記事を書きました。
オンライン支援をやってみての雑感

その中で「ロールモデルカフェ」と称し、現役大学生をゲストに招き、リアルな学生生活や勉強方法、進路決定に至るまでの思いを語ってもらうという企画を取り上げました。夏休み短縮やオープンキャンパスの中止といった情勢を鑑みると、例年以上に需要の見込める企画だと思います。

ちなみに、こちらは昨年度勤務校の探究学習に協力していただいた大学生(当時)の方の企画・運営で行ったもので、できれば学校問わず地域の高校生に広げていきたいという話をしていました。実際、休校中に何度か実施し好評だったこともあり、休校が明けてからは特定の学校を離れ、携わってくれた大学生の方々だけで自走していくことになりました。「キャリアトーク+」と名称も一新し、休日に行うことで学校再開後も気軽に参加できたり、平日の参加が難しい社会人をゲストに招いたりすることができます。

詳細はコチラ↓を参照してください。
「キャリアトーク+」Facebookページ

企画の内容はもちろんですが、そこにゲストで参加してくれた学生さんたちが趣旨に賛同し、ゲストから企画・運営側に回るようになり、ついには学校という枠を超えて自走していくという点で、大変素晴らしい若者に出会ったと感動しました。今回は意欲的な大学生に先を越されましたが、ぜひ高校生にもこうした気持ちを大事にしてほしいと思いました。

学校名ないとダメ?

前述の事例が自走するにあたり感じたことが一つあります。どの学校でも同じように需要はある企画にも関わらず、意外と集客に苦労しているのです。大学生から話を聞くというのは、自分の進路に関連しなくても、大いに刺激を受けるチャンスのはずです。おそらく、学校単位だと、進路などに関係なく、創意工夫ある活動をしている若者をゲストに呼ぶなんてことは、喜んでやっているはずなんです。しかも、勤務校の近隣地域でも、休校中のオンライン支援を模索している学校、すでにやっている学校は数多くあります。「〇〇高校では〇〇大学の▽▽さんが講話をしました!」「〇〇高校の生徒たち〇〇大学の学生とコラボしてこんなことをやりました!」……学校単位ではイロイロあるんです。が、しかし、学校という枠を超えて、高校生個人で外部に飛び出すというのはハードルが高いようなのです。

今思えば、どの学校でも探究学習が行われ、新聞等でも取り上げられるほどの成果をあげている学校がたくさんあるのに、学校の看板を背負わずに個人が参加するような地域イベントの企画会議には、高校生の姿はほぼありません。これは、あまりにも教員側がすべてお膳立てし過ぎていて、生徒自身の主体性が十分に育っていないのではないか?と感じる部分もあります。

学校の外へ飛び出そう!とよく聞きますが、学校名を背負わずとも生徒たちは飛び出しているでしょうか?そこまでできている学校、高校生は、本当に少ないような気がします。まずは学校みんなでやることは大事ですが、そこからいかに個人の主体的な態度を養っていくかということは、非常に難しいですが、私たち教員が意識すべき視点ではないでしょうか??

皆さんの周りでは「〇〇高校生が△△をやった!」ではなく、「△△をやった高校生がいる!……〇〇高校生+□□高校生コンビだったらしいけど」という事例はあるでしょうか??ぜひ、いろんなアイディアを教えてほしいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

高橋 英路(たかはし ひでみち)

前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭


クラス担任と、地歴科で専門の地理を中心に授業を担当。生徒達の「主体的・対話的で深い学び」が実現できるよう、p4c(philosophy for children)やKP(紙芝居プレゼンテーション)法などの手法も取り入れながら日々の授業に取り組んでいます。

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