2020.05.19
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教材・課題づくりで気をつけたいこと

全国の先生方が休校延長や学校再開に向けて、さまざまな課題を作られていると思います。
世の中が便利になり、小学校の外国語科や外国語活動の課題を見せていただく機会も増えました。どれも工夫を凝らした教材や課題で驚かされるばかりです。
教材や課題を見せていただく中で、私なりに大切にしたいことを今回は記事にまとめました。これから、教材や課題を作成する皆さんはもちろん、すでに作成された皆さんにご参考になれば幸いです。

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

教材や課題作成で気をつけてほしいこと

①目的(ゴール、目指す姿)は何?

具体的に……

②目的が決まれば、必然的に量がある程度決まる 

量ありきの課題作成ではない


③『何を』『どう』評価する? 

一番これが大事かも
評価といっても、丸をつける、スタンプを押す、コメントをつける、成績をつける……などいろいろあります。
できれば、担任と子どものつながりを感じられるような評価の方法を考えていきたいですね。個人的には、課題の取り組みに対して良かったところをスキャンするなどして全員に紹介できるような形にしたいと考えています。

教材や課題作成のポイント

以上の3つを柱として、

・記録を残す 
(どんな小さなものでも残す。塵も積もれば、山となる。) 
手書きで作ったものもスキャン等を使用して、データを残す。

・同時双方向型の授業とオンライン型の授業の併用 
自治体による差もありますが、いろいろな形で授業が進められていると聞いています。
もちろん良さもありますが、小学生にとっては負担が大きい可能性があります。 
(私も大学院の授業がZoomで進められていて、対面とは違った疲労感があります……) 
全てを同時双方向型で進めるだけではなく、上手にオンライン型の授業や紙媒体での課題等を併用して使うことも良いかと思われます。

最後に……

オンライン型の授業に頼りすぎて、『もう学校に行く必要がない!』と子どもたちに思わせるのではなく、友だちや先生に会いたい、一緒に勉強したいと思えるような教材や課題を通して、雰囲気づくり(学級づくり・授業経営)をしていきたいですね。

Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is. (Ernest Hemingway)

今はないものについて考えるときではない。今あるもので、何ができるかを考えるときである。(アーネスト・ヘミングウェイ)

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。

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