2020.02.14
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小学校就学前に、「学校でよく使う物」の名前を確認しておきましょう。

「家では使わない(見かけない)けど、学校ではよく使う物」って結構多いですよね。そういった物の名前を、就学前に前もって確認しておくことはとても大切です。ことばの発達がゆっくりなお子さんを念頭に記事を書きましたが、そうでないお子さんでも円滑な就学に向けて確認しておくと良いです。担任の先生方が入学説明会などで保護者に呼び掛けてみても、良いですね。

福生市立福生第七小学校 ことばの教室 主任教諭 博士(教育学)公認心理師 臨床発達心理士 髙橋 三郎

2月に入り、新年度まであと2ヵ月となりました。入学説明会も各小学校で行われる時期です。ことばの教室の担当をやっていると、「うちの子、既に医療機関でSTの指導を受けていて、ことばの発達がゆっくりと言われています。就学後は通常学級に通いながら、ことばの教室でお世話になるのですが、何か就学前に家でできることはありますか?」といった質問を時々受けます。
そんな時に私がおススメするのが、「学校でよく使う物」の名前を前もってご家庭で確認しておいてください……ということです。家(や保育園、幼稚園)ではあまり見ないものの、小学校ではよく使う物は意外にもたくさんあります。
たとえば、ほうきとちりとり。特に、ちりとりなんて、掃除機が各家庭に普及している今では小学校以外でほとんど見ることはありません。
後は、白衣。これも家ではあまり見ませんよね。防災頭巾なんて学校以外で見たことありません。
それから、意外と忘れがちですが、教科書とノート。幼稚園や保育園では基本的に使いません。
担任の先生も最初の方の授業で物の名前などを確認しますが、ことばの発達がゆっくりだと、一度では覚えきれないことも多いです。ご家庭でタブレットなどで画像を見せて名前を覚えさせたり、名前のあてっこゲームをするだけでも良いです。
もし、これから入学説明会です!という先生方、いらっしゃいましたら、ぜひ新一年生の保護者の方に「学校でよく使う物」の名前をご家庭で確認するように呼びかけてみてください。

髙橋 三郎(たかはし さぶろう)

福生市立福生第七小学校 ことばの教室 主任教諭 博士(教育学)公認心理師 臨床発達心理士
大学院で博士号を取得し、現在はことばの教室で子供達と向き合う日々を過ごしています。言語障害や発達障害に関する知見や指導方法を様々な先生方と共有できたらと思います。

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