2021.02.26
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「〜のある」という言葉へのおかしさ

発達障害のある子ども。
普段何気なく、この言葉を使う先生は多くいると思います。
以前の私も、当然のように使っていました。
「発達障害の子ども」よりも「発達障害のある子ども」にすると「のある」があることで、少しやわらかい印象になることがあります。
しかし、
ある新聞記事を読んで、考え方が180度変わりました。

高知大学教育学部附属小学校 森 寛暁

山崎ナオコーラ

新聞記事を書いたのは、作家の山崎ナオコーラさん。山崎さんは、ダウン症のある弟さんがいる方と話をされたときのことを綴っています。

その中で、山崎さん自身が「〜のある」という言葉に違和感を覚え、「ダウン症」と「障害」を引き合いに出し、このように続けています。

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「ダウン症」は、染色体が1本多い症状で、その人の属性でも本質でもないが、個人の特徴としてあるものだ。
でも、「障害」は、その人にはない。社会の側にある。すなわち、社会が変われば問題はなくなる。
(参考・引用文献)『日常の社会派(3)「〜のある」という言葉」』山崎ナオコーラ 高知新聞 2021年1月24日(日曜日)
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と。

ちなみに

小学校学習指導要領(H29年告示)解説 総則編には「発達障害を含む障害のある児童の」と、「障害のある」と書かれています。
また、特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領には、「障害のない幼児児童生徒との交流」とあります。

つまり、文部科学省は、障害を子どもの中に「ある」「ない」と捉えていることが分かります。

おかしさの先へ

私は、この記事に出会って以来、ずっと考えていることがあります。

「発達障害のある子ども」に代わる言葉を探しています。
しかし、なかなか思い浮かびません。

おかしさの先に、おかしくない社会が拓かれますように。



森 寛暁(もり ひろあき)

高知大学教育学部附属小学校
まっすぐ、やわらかく。教室に・授業に子どもの笑顔を取り戻そう。
著書『3つの"感"でつくる算数授業』(東洋館出版社

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