2019.10.16
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ことばの教室(通級による指導)ってどんなところ?

福生市立福生第七小学校 ことばの教室 主任教諭 博士(教育学) 髙橋 三郎

自己紹介

縁あって、教育つれづれ日誌の執筆を担当することになりました髙橋三郎と申します。今後、2週間に一度のペースでこちらにお邪魔させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

私は東京都の「ことばの教室」に勤務しています。ことばの教室では、主に言語障害のある児童の指導に携わっています。私の専門は特別支援教育、通級による指導、言語障害ですが、一番の専門は吃音です。吃音に関する研究は現在に至るまで継続的に行っており、平成27年に東京学芸大学で博士(教育学)を取得しました。吃音の話もゆくゆくしていきたいと思っています。

ことばの教室とは

さて、こちらの記事をご覧の方の中には、「そもそも“ことばの教室”って、どんなところ?」と思っている方も少なからずいらっしゃると思います。それも無理はありません。平成31年度現在、東京都の小学校1271校のうち、ことばの教室が併設されている学校はわずか80校であり、全体の約6%程度にすぎません。先生方の多くは、ことばの教室が併設されている学校に配属されたことが無いと思います。とはいえ、東京都では一部の市町村を除き、ほぼすべての自治体にことばの教室が少なくとも一校はあり、言語に課題のある子供達の教育的支援を行う上で重要な場となっています。

ことばの教室は、週に1回程度、通常の学級に在籍した児童が通ってくる通級指導教室であり、いわゆる「通級による指導」のひとつです。ことばの教室の対象となる障害種は言語障害であり、主に構音障害(発音の誤り)や吃音、言語発達の遅れ等が対象となります。また、最近はこれらの障害に加えて、発達性読み書き障害や自閉スペクトラム症、ADHDといった発達障害を併発する児童も増えており、そちらへのアプローチも併せて行う教室も多いです。

指導形式は基本的に個別指導が中心ですが、場合によってはグループ活動を組む場合もあります。具体的な指導の内容については、保護者や本人のニーズや在籍学級での児童の実態に合わせて、個別に組み立てていきます。また、学級担任やご家庭へのアドバイスも行い、児童の過ごしやすい環境を整えていきます。

今後の教育つれづれ日誌について

今後のつれづれ日記では、言語障害、発達障害に関わる一般的な(でも、実はあまり知られていない)知識や支援方法についてお伝えしようと考えています。次回は、学級担任の先生方が知りたがることの多い「読み書き」の話をしようと考えています。2週間後をどうぞお楽しみに。

髙橋 三郎(たかはし さぶろう)

福生市立福生第七小学校 ことばの教室 主任教諭 博士(教育学)
大学院で博士号を取得し、現在はことばの教室で子供達と向き合う日々を過ごしています。言語障害や発達障害に関する知見や指導方法を様々な先生方と共有できたらと思います。

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