2018.02.23
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被災地2年目の熊本からの発信 ~勉強がおもしろくない~(第4回)

 前回は、5年生の荒れが、5年生のうちに問題がクリアできていないときや、

共有化されていないときには、6年生の1学期が5年生の4学期になってしまうことを書きました。

 今回は、6年生の新学期が始まってしばらくして、担任を襲う

新たな問題について書かせていただきます。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

6年担任をさらに困惑させる。。。

希望などの名前を送っていただいたゴーヤにつけました

送っていただいたゴーヤに名前をつける(2016.5.27)

新学期が始まり、なんとか人間関係を構築しようとしたり、
子ども一人一人と話し合いをしたり、いろいろと策をねる6年担任。
 始まって2週間ほどたって、全国学力学習状況調査がやってきます。
本来は、子どもたちの学力がしっかりと定着しているかを調べ、
今後の学級経営に役立てるものです。

 しかし、1月から荒れてしまった場合は、
まともな授業が4ヶ月ほど行われていないのです。
まず、授業をきちんと受けようとする心構えがありません。
もちろん、学習内容の定着がよいはずはありません。

 問題がわかるかどうか、というよりも、
まず試験を受ける、40分黙って座っておく、
こんなことに抵抗があるのです。
特に、国語・算数のB問題は、難易度よりも情報量の多さにあきれてしまい、
再度暴れ出す要因になってしまいます。

学校に行きたくない

運動場で元気に遊ぶ子どもたち

ようやく運動場で遊ぶことができた(2016.5.12)

熊本地震の年には、全国学力学習状況調査は
当然ながら4月に実施ができませんでした。
6月になって行われたのです。荒れたクラス・学年では
約半年、授業がまともに行われていない状況での調査。
いい結果がでるはずはありませんし、いい影響がでるはずはありません。

「わからない」「勉強がおもしろくない」「勉強についていけない」
「書くのがめんどくさい」etc.
お互いに助け合い、学び合う支持的な風土が
できあがっていればいいのですが、
荒れたクラスに期待するのは。。。
難しいことにチャレンジするとか、乗り越えていこうとする意欲を高める
これも大変です。
人間関係ができていないことに加えて「勉強がわからない、おもしろくない」
学習面の問題もクローズアップしてくるのです。

 これが、さらに「学校に行きたくない」につながっていくのです。
(続く)

笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

同じテーマの執筆者
  • 今林 義勝

    福岡市立照葉小中学校 小学校教諭

  • 清水 智

    長野県大町市立南小学校講師・長野県池田町教育支援講師・授業ユニバーサルデザイン学会正会員・長野県GIGAスクールサポーター

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