2017.03.07
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『繋ぐー繋がる』

「デジタル連絡帳アプリ」について連載もあと僅かになりました。
皆さんとの情報交流に感謝しています。今回もよろしくお願いします!

京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究会 中川 宣子

3月3日は、『ひな祭り』節句でした。
子ども達と一緒に
♪あかりをつけましょう、ぼんぼりに・・・(うれしいひなまつり)♪
と歌いながら、春の訪れを少し感じていました。

まだ少し肌寒い京都ですが、
季節の節目を迎え春の近づきを感じ、
学校では卒業式、修了式、そして新学期へと思いはせる季節です。
皆さんは、どのような春を迎えられているでしょうか?

『繋ぐ-繋がる』

さてこれまで、本ページでは「デジタル連絡帳アプリ」を利活用した家庭と学校の教育支援連携活動についてお伝えしてきました。

「デジタル連絡帳アプリ」によって家庭と学校を『繋ぐ』、
家庭と学校が子どもを中心にして『繋がる』
ことの大切さについて考えてきました。

「デジタル連絡帳アプリ」は何を繋ぎ、そして、何が繋がったのでしょうか。



『家庭と学校を繋ぐ-繋がる』

「デジタル連絡帳アプリ」は家庭と学校を繋ぎ、
子どもの生活情報が繋がりました。

「連絡帳」は、毎日の子どもの学習、生活の様子についての情報のやり取りです。
子どもの成長・発達を教育支援していく時、
子どもの現状を正しく把握しなければ、
最適な教育支援ができるはずがありません。

「デジタル連絡帳アプリ」は、文字、写真、動画、イラストを使うことによって、
子ども情報の質と量を変え、
子どもの現状を正しく伝えるツールとして利活用できました。

『学校内を繋ぐ-繋がる』

「デジタル連絡帳アプリ」は学校内を繋ぎ、
子ども情報が教職員の間で繋がりました。

これまでの紙の「連絡帳」ではクローズだった子ども情報が、
「デジタル連絡帳アプリ」を利活用することで共有して視聴できるようになり、
担任だけでなく、副担任、主事、管理職等が、
子ども情報の現状を共有できる環境が整いました。

例えば、教職員の一人である栄養教諭が、
子どもの家庭での夕食風景を視聴することができるようになり、
栄養指導へと繋がった事例があります。
教職員皆で、子どもの成長・発達を教育支援していける環境です。

『家族を繋ぐ-繋がる』

「デジタル連絡帳アプリ」は家族を繋ぎ、
家族間で子どものことが常に話題となり、より繋がりが強化されました。

「デジタル連絡帳アプリ」による学校からの学習情報は、
母親だけでなく父親も、兄弟姉妹も、祖父母も視聴することができ、
子どものことが常に家族の間で話題になりました。
「今日、頑張ったんやね」「へぇ、特別支援学校って、こんなことをしてるの」
話題になるということは、教育支援の第一歩です。

『子ども同士を繋ぐ-繋がる』

「デジタル連絡帳アプリ」は子ども同士を繋ぎ、
互いのことに関心を強め、子ども同士が繋がりました。

「デジタル連絡帳アプリ」の情報は、
子ども達の注目、興味、関心を強く引きました。
「デジタル連絡帳アプリ」を視聴する時間になると、
子ども達は自らテレビ画面の前に集まるようになりました。
画面が映し出されると、
「わー、すごーい」と言ってみたり、
「見てみて!」と自慢気に指さしたり、
これまで知り得なかった友だちの姿に注目し、興味・関心を高めたのです。
その結果、互いの理解が深まり、
子ども同士がどんどん繋がっていきました。

これからの『繋ぐ-繋がる』

これまでの「デジタル連絡帳アプリ」の実践は、
子どもを中心にした『繋ぐ-繋がる』世界を
確実に作り出していることがわかります。

ここからさらに、
子どもの成長・発達のための教育支援には、
もっと繋がり、もっと繋がるべきだと考えます。

次回は、今後の「デジタル連絡帳アプリ」の展望について、
今よりもっと
『繋ぐ-繋がる』をお話ししたいと思います。

ひなまつり.jpg

可愛いひな人形も、繋がってま~す!

中川 宣子(なかがわ のりこ)

京都教育大学附属特別支援学校 特別支援教育士・臨床発達心理士・特別支援ICT研究
「特別支援教育とは、子ども達の特別な才能を学校・家庭・地域の連携により支え、教え、育てること」と考えています。日々の教育実践を、情報発信・交流し合い、共に子ども達の成長・発達に役立てていきましょう!

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